たった9アイテムで1000通りの着こなしが叶う、その方法とは?
色や柄物はタイムレスなものを選ぶ
ヴィヴィッドな色や柄ものはどう扱うべきだろうか? これら主張するタイプのアイテムの戦略は、ホワイトTシャツ、グレーのカーディガン、デニムなど、シンプルな服に合わせるのが一般的だ。しかし、よりエッジの効いたスタイルを追求するときに、このテクニックは通用するだろうか? 昨年のクリスマスシーズンに入手したフューシャピンクのブレザーが、今シーズン手に入れた赤いクロコダイルスカートと合うとは想像しにくい。「さらに多くのクローゼットに拡張することもできます。それは『333ドレッシングルーム』のメソッドでも、推奨されています」と彼女は、アイテム数を増やすことを提案する。また、柄ものに関しては、「『カプセルドレッシング』のワードローブのひとつとして組み込んでおくといいでしょう。その際は、ストライプやセーラートップス、ドット模様など、時代を超越したものを選ぶようにしてください。ヒョウ柄も同様ですが、タイムレスなアイテムであればうまくいきます」 個性の強いアイテムの場合は、より落ち着いたアイテムと組み合わせるのが基本ルールだ。一方で、9つのマストアイテムのセレクションに、明るい色やカラフルな柄のものが多ければ多いほど、それらの組み合わせは難解になる。そもそも「カプセルドレッシング」は"落ち着いた贅沢"を好む人、つまり高級な素材、シンプルなカッティング、柔らかな色彩の服やアクセサリーの愛好者に適した戦術である。「実際、私は基本的にカラフルな柄を避けています。目標は、自分が選んだアイテムを何年も着られるようにすることです」と彼女は締めくくっている。 多少の贅沢を取り込むことも忘れないようにしたい。もし、あなたの「カプセルドレッシング」が地味な服ばかりなら、気の利いたアクセサリーを取り入れるといいだろう。全身ブラックのクラシックなスタイルなら、カラフルなネックレスを重ねると黒が引き立つし、ヒョウ柄のジャケットを合わせるとクールな雰囲気がプラスされそうだ。「カプセルドレッシング」とはつまるところ、賢明な選択をしながら誰にも似ないように自分らしいタッチを加え、スマートにドレスアップすることなのだ。
故キャロリン・ベセット=ケネディは生涯を通じて、洗練されたファッションのアイコンとして地位を確立してきたが、とりわけ上質なベーシックアイテムを好んで着ていた(ニューヨーク、1996年10月)。 From madameFIGARO.fr text: Augustin Bougro (madame.lefigaro.fr) translation: Eri Arimoto