『アバター3』にピクサーやマーベル、「SW」関連作も!2025年以降にディズニーが放つ新作映画&シリーズが続々発表
ウォルト・ディズニー・カンパニーが2025年と2026年の劇場公開作品とディズニープラス配信作品のラインナップを発表する「ディズニー・コンテンツ・ショーケース APAC2024」が、シンガポールのマリーナベイ・サンズにて開催されている。その初日となった20日には、「ディズニー」「20世紀スタジオ」「サーチライト・ピクチャーズ」「ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ」「ピクサー」「ルーカスフィルム」、そして「マーベル・スタジオ」の新作映画&シリーズのプレビューや主要タイトルが相次いで発表に。本稿では、スタジオ別にその内容をチェックしていこう。 【写真を見る】『ズートピア』や「トイ・ストーリー」など、人気作の続編が次々と登場! ■成功続きの名作アニメの実写映画化、2025年は意外なあの作品も! まずは全世界興収16億6200万ドルを記録し、ディズニーの実写映画における全世界興収新記録を打ち立てた『ライオン・キング』(19)の続編となる『ライオン・キング:ムファサ』(12月20日公開)が目前に控えるディズニーから。 近年数々のアニメーションの名作映画を実写化し、いずれも成功収めてきたディズニーが2025年に挑むのは、ディズニーの“原点”ともいえる世界初の長編カラーアニメーション映画『白雪姫』(37)を実写映画化する『白雪姫』(2025年3月20日公開)。また、2002年に大ヒットを記録し、いまなお絶大な人気を誇る同名アニメを実写映画化する『リロ&スティッチ(原題)』も2025年5月23日(金)に北米公開予定。 さらに1982年にCG技術を本格的に取り入れ、2010年に28年ぶりの続編が公開された「トロン」シリーズの待望の最新作『トロン:アレス』が2025年10月10日(金)に北米公開予定。本作では、高機能人工知能プログラムの“アレス”が、とある危険な任務を果たすためにデジタル世界から現実世界へと送り込まれ、人類が初めてAIと遭遇する物語が描かれる。 ■「アバター」第3作に、ラミ・マレックの主演作も! 20世紀スタジオからは2タイトル。まずは『ボヘミアン・ラプソディ』(18)でアカデミー賞主演男優賞に輝いたラミ・マレックが主演を務める『ザ・アマチュア(原題)』(2025年4月11日北米公開)。CIA本部の地下オフィスで働くチャーリー・ヘラーは、ある日テロ事件で妻が殺されたことで人生が激変。自らの手で問題を解決しようと世界中を駆け巡りながら犯人を追い詰めていく。 もう一本は、ジェームズ・キャメロン監督の「アバター」シリーズの第3作となる『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ(原題)』(2025年12月19日北米公開)。シリーズ第1作は全世界興収29億ドル、第2作の『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(22)は同23億2000万ドルと、全世界興収ランキングの1位と3位にランクインしている「アバター」シリーズ。今後さらなる続編も控えており、またもや社会現象を巻き起こすことだろう。 ■サーチライトの2作品は年明けに日本公開 毎年アカデミー賞をにぎわす良質な作品を世に送りだすサーチライト・ピクチャーズからは、ジェシー・アイゼンバーグの長編監督第2作で、アイゼンバーグとキーラン・カルキンが共演した『リアル・ペイン~心の旅~』(2025年1月31日公開)と、ティモシー・シャラメが伝説のミュージシャンであるボブ・ディランを演じる『名もなき者/ A COMPLETE UNKNOWN』(2025年2月28日公開)の2作品が紹介されている。どちらも北米では2024年内に公開。第97回アカデミー賞の有力作品としても注目が集まっている。 ■「ズートピア」の最新作は“新エリア”が舞台に!? 第89回アカデミー賞で長編アニメーション賞と歌曲賞の2部門にノミネートされた『モアナと伝説の海』(16)の続編『モアナと伝説の海2』が12月6日(金)に公開されるウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオからは、もう一本大ヒット作の続編が登場。 全世界興収10億ドルを突破し、第89回アカデミー賞で長編アニメーション賞に輝くなど大絶賛も獲得した『ズートピア』(16)の続編となる『ズートピア2(原題)』(2025年11月28日北米公開)。ジュディと相棒のニックが、ズートピアの街を騒がせる謎の爬虫類の行方を追いながら、事件解決の手掛かりを求めてこれまで知らなかったズートピアの新エリアに潜入…。いったいどんな展開が待っているのか。 ■『トイ・ストーリー5』に『インクレディブル3』ピクサーも注目タイトルぞろい この夏『インサイド・ヘッド2』(24)が記録的なメガヒットとなったピクサー。まず「インサイド・ヘッド」シリーズから、映画第1作と第2作の間に起きた出来事を描く全4話のアニメーションシリーズ「『インサイド・ヘッド』の世界より:ライリーの夢の製作スタジオ」が12月11日(水)よりディズニープラスにて配信。また、2025年2月19日(水)からは、ピクサー初のオリジナルシリーズ「ウィン or ルーズ」もディズニープラスで配信スタートとなる。 2025年の劇場公開作は、孤独な少年エリオが地球のリーダーと勘違いされて宇宙サミットに連れて行かれ、成長していく姿を描く『星つなぎのエリオ』(2025年公開)が待機。さらに2026年には、画期的な技術を使って動物たちの世界に飛び込む少女メーベルを描く『ホッパーズ(原題)』(2026年3月6日北米公開)、ピクサーを代表する超人気シリーズの最新作『トイ・ストーリー5(原題)』(2026年6月19日北米公開)が公開。 さらに『インクレディブル・ファミリー』(19)の続編となる『インクレディブル3(原題)』の制作も正式決定。前作、前々作に引き続き、ブラッド・バード監督が制作を進めているとのことで、続報に乞うご期待! ■「スター・ウォーズ」の世界がさらに拡大! 世界の映画史に燦然と輝く「スター・ウォーズ」シリーズ。映画やドラマなど、さまざまなかたちでその拡大をつづけているルーカスフィルムからは、3本の配信作品と1本の劇場公開作品が発表に。 12月4日(水)よりディズニープラスで配信がスタートする「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」に、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)に登場したキャシアン・アンドーを主人公にしたドラマシリーズのファイナル・シーズンとなる「キャシアン・アンドーシーズン2」(2025年4月よりディズニープラスにて配信)。また、日本のアニメスタジオが手掛ける「スター・ウォーズ:ビジョンズ」のVOLUME3も2025年に配信。 そしてドラマシリーズとして大好評を博した「マンダロリアン」の劇場公開作品として、マンダロリアンとグローグーの新たな冒険を描く『マンダロリアン&グローグー(原題)』が現在鋭意製作中。マンダロリアン役のペドロ・パスカルに加え、シガニー・ウィーバーの出演も発表に。こちらは2026年5月22日(金)に北米公開される。 ■次の「アベンジャーズ」に向け、マーベル作品がさらに活発に! マーベルからは4本の配信作品と3本の劇場公開作品が発表。マーベル・アニメーションからは「ホワット・イフ…? シーズン3」(12月よりディズニープラスにて配信)、スパイダーマン初期のコミック本のルーツを讃えるスタイルで、ピーター・パーカーがヒーローになるまでを描く「ユア・フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン(原題)」が2025年にディズニープラスにて配信される。 またマーベル・テレビジョンからは、盲目のヒーロー、デアデビルことマット・マードック(チャーリー・コックス)を主人公にした新たなドラマシリーズ「デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)」が2025年春よりディズニープラスにて配信。さらに『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(22)のその後の物語が描かれる「アイアンハート(原題)」も2025年に配信。 そしてマーベル・スタジオの劇場公開作品3作は、いずれも超注目タイトル揃い!“初代”から盾を託されたサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)が“2代目キャプテン・アメリカ”の戦いを描く『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニューワールド』(2025年2月14日公開)に、マーベル初の個性派ヴィランたちのチームアップを描く『サンダーボルツ*』(2025年GW公開)。マーベル・コミックス最初のヒーローチームの戦いを描く『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップス(原題)』(2025年7月25日北米公開)がラインナップ。 アジア・パシフィックプレジデントのルーク・カーンがイベント冒頭の挨拶で「お客様の体験ひとつひとつを通して、日々新しいストーリーとまだ見たことのない世界をお届けすることで、世代を超えて愛されつづける思い出をお客様と一緒に作る存在でありたいと考えています」とスピーチしたように、実写やアニメ、映画やドラマなど夢と創造に満ちた物語を多数提供するウォルト・ディズニー・カンパニー。2025年以降もそのラインナップから目が離せなくなりそうだ! 文/久保田 和馬