【渋谷駅30分以内】家賃相場が安い駅ランキング2024年! 1・2位は6万円以下
上位の駅は立地も路線もさまざま。渋谷駅まで19分で行ける駅も発見
今回は「家賃相場が安い駅トップ14(全21駅)」という中途半端な数を冒頭にピックアップしているが、それは家賃相場が同額の駅が多かったため。3位に3駅が並んだほか、8位にもJR埼京線の戸田公園駅と武蔵浦和駅、横浜市営地下鉄ブルーラインの日吉本町駅という3駅が家賃相場6万8000円でランクインした。家賃相場は同額なので、次は立地や環境が住まい選びの決め手になるだろう。この3駅のうち、渋谷駅まで乗り換えせずに行けるのは戸田公園駅と武蔵浦和駅。両駅は3駅しか離れていないが、渋谷駅までの所要時間は戸田公園駅が約28分、武蔵浦和駅が約29分、とわずかながらも戸田公園駅のほうが短時間だ。 JR埼京線・戸田公園駅は埼玉県戸田市に位置し、南に20分ほど歩くと荒川が流れている。この荒川の河川敷や川の水を引き込んだボートコースが、駅名の由来になった「戸田公園」だ。公園周辺の河川敷は「戸田橋花火大会」の会場でもあり、例年8月の開催日には駅も多くの人であふれかえる。2024年の開催日は8月3日で、荒川放水路通水100周年を記念して大会史上最多の打ち上げ花火数となった。毎年、開催当日は年間で一番の混雑が予想されるものの、近隣に住めば花火が観賞しやすいのは魅力だろう。 普段の戸田公園駅周辺は静かな住宅街で、駅にはスーパーや生活雑貨店、飲食店などが入った2フロアにわたる「ビーンズ戸田公園」が併設されている。駅前にもコンビニや飲食店があるほか、駅南側を通る県道68号・オリンピック通りや、駅北側の中央通り、駅東側の国道17号・中山道の周辺にもさまざまな店舗があり、戸田市を代表する市街地といえるだろう。
14位には家賃相場が同額の7万円となった、8つもの駅がランクイン。東京都、神奈川県、埼玉県と立地もさまざまだが、そのうち渋谷駅までの所要時間がトップ14で最短の19分、乗り換え0回という京王井の頭線・久我山駅をピックアップして見てみよう。 京王井の頭線・久我山駅が位置するのは東京都杉並区。駅の北口側、南口側の両方に商店街が続き、スーパーにコンビニ、100円ショップ、多彩な飲食店……とさまざまな店舗が立ち並ぶ。にぎわいはあるものの大型商業施設が並ぶ繁華街という雰囲気ではなく、商店街を抜けると落ち着いた住宅街が広がっている。駅南側を流れる神田川沿いの歩道や緑地公園「久我山中央緑地」、芝生広場が広がる「高井戸公園」など、ほっとひと息つける場所が身近にあるのもうれしいところ。京王井の頭線1本で、渋谷駅のほかに吉祥寺駅や下北沢駅に出られる点も魅力的だ。 「渋谷駅にアクセスしやすくて家賃相場が安い街に住みたい」という場合、渋谷駅に乗り入れている路線の沿線や東京23区内に絞った探し方がまず思いつく。しかし今回の調査結果を見てみると、路線も立地もさまざまな駅がランクインしていた。乗り換えが必要であっても、「渋谷駅まで30分圏内」と区切って探すと首都圏の範囲内なので電車の本数が多くて乗り継ぎにも時間が取られず、不便さはあまり感じないだろう。とはいえ、自分で30分圏内の駅をピックアップして調べるのは困難なので、ぜひ今回の調査結果を参考にしてほしい。