四国中央の新中核病院建設計画、一時中断 経営環境悪化、病床数など規模再検討(愛媛)
四国中央市で2028年度前半の開院を目指す新中核病院の建設計画について、運営元の公立学校共済組合(東京)は5日、事業見直しのため一時中断したと発表した。経営環境悪化を踏まえ病床数など病院規模を再検討する一方、現時点で開院時期に変更はないとしている。 新中核病院は、組合が運営する四国中央病院(同市川之江町)と分院の三島医療センター(診療休止、同市中之庄町)を統合し、センター跡地に建設する計画。高度治療室(HCU)や産婦人科、リハビリ向けの回復期病床などを設け、計224床とする想定だった。同組合は、医師不足と患者減少に加え、物価や賃金の上昇などで四国中央病院の経営が悪化しており、環境変化や将来予測を含めて事業の再検証が必要になったと説明。市とも協力して取り組むとし、財政支援などを望んでいる。
愛媛新聞社