【ホープフルS】クロワデュノール軽快加速!鋭い脚で楽々併入、斉藤崇師「凄くいい状態」
24年の中央競馬を締めくくる2歳G1「第41回ホープフルS」の最終追い切りが25日、東西トレセンで行われ、東スポ杯2歳Sの勝ち馬クロワデュノールが主戦の北村友一(38)を背にCWコースで鋭い切れ味を発揮した。ラスト1F11秒3の好時計で前走以上の仕上がりをアピール。JRA・G1完全制覇を狙う武豊(55)とコンビを組むヤマニンブークリエもCWコースで最終追い。馬なりのまま力強い動きで先着した。枠順は26日に確定する。 3週連続でまたがり、コンビ愛を深めた。2戦2勝クロワデュノールが北村友を背にCWコースで併せ馬。ルシフェル(3歳3勝クラス)を3馬身追走する形から徐々に加速すると、馬なりのままラスト2Fは11秒2→11秒3。漆黒の馬体をなびかせながら鋭い脚を披露し、楽々と併入した。鞍上は「いいところでバランスを保ってフィニッシュするように、という指示。その通りの調教ができましたし、馬の雰囲気はいいですよ」と好感触を口にする。 同じCWコースで行われた1週前追いはほぼ手前を替えなかったが、25日はスムーズな走り。「先週は直線、右手前で走ることが多かった。今回は左手前に替えてバランスを保ったままゴールすることができた」と良化ぶりに目を細めた。満足のいく追い切りを終え、不安なく大舞台に臨む。 新馬戦V以来、約5カ月ぶりだった東スポ杯2歳Sは24キロ増で余裕のある馬体。それでも上がり3F最速タイの33秒3を繰り出し、あっさり重賞制覇を飾った。秘めたポテンシャルは計り知れない。斉藤崇師は「レースを使った上積みはある。ゆとりを持った調教ができているし凄くいい状態」と万全の態勢で送り出す。 同じサンデーレーシングの勝負服は昨年レガレイラが勝ち、その先輩は1年後に有馬記念もV。クロワデュノールもホープフルな未来を期待できる逸材だ。前々からトップスピードを最後まで維持できる脚力が最大の強み。指揮官は「真面目で一生懸命な馬。一番のセールスポイントは心肺機能の高さ。そこを生かすレースができれば」と締めくくった。大物感漂うキタサンブラック産駒が無敗の3連勝でG1タイトルを狙う。 《過去10年で東スポ杯2歳S覇者5頭がJRA・G1制覇》過去10年の東スポ杯2歳S覇者は5頭が、その後JRA・G1を制覇。まさに若駒にとって出世レースだ。19年コントレイル、20年ダノンザキッドは次走でホープフルSもV。2頭と同じキャリア2戦2勝のクロワデュノールも偉大な先輩に続くか。