消える投手陣、MVP不在も…最強ド軍の天下は続く? 米識者は呆れ「怖いことです」
山本、カーショー、グラスノーら投手の主軸を欠くも…勝率はメジャー1位
ドジャースは10月30日(日本時間10月31日)、敵地で行われたヤンキースとのワールドシリーズ第5戦で勝利し、2020年以来4年ぶりのワールドシリーズ制覇を飾った。今季メジャー最高勝率を記録した名門だが、シーズン中は故障者が続出。米識者は「今後数年間、成し遂げることを考えると本当に恐ろしくなります」と、ドジャースの天下がしばらく続くのでは、と見ているようだ。 【写真】優勝の歓喜後…大谷翔平が公開した真美子夫人との“特別ショット”「たまらんわ」 MLBネットワークの番組「MLBトゥナイト」にて、司会を務めるブライアン・ケニー氏と同番組のアナリストを務めるアンソニー・レッカー氏がドジャースの今季を振り返った。ケニー氏は今季の故障者一覧を紹介。サイ・ヤング賞3回の左腕クレイトン・カーショーがわずか7登板だったことに触れつつ、「エバン・フィリップス、ギャビン・ストーン、タイラー・グラスノーは大打撃でした。トニー・ゴンソリンは(怪我をする前)素晴らしい投球をしていましたし、ダスティン・メイだって(ドジャースの)将来を担う選手です。全員どこに行ってしまったんでしょう?」と冗談めいて指摘した。 レッカー氏は「開幕日まで戻ってこられない選手がいるかもしれません。でも、怪我人の復帰や若手(の台頭)を考えると(ドジャース投手陣の)総合力(は高い)です」と、来季も強さを維持すると分析。「彼らがこの数年間で構築した選手、そして(チームが)今後数年間成し遂げることを考えると本当に恐ろしくなります」と脱帽した。 「(怪我人続出で)今年ワールドシリーズを優勝したドジャースを破れないのであれば、一体いつできるでしょうか? と、考えてしまいます。なぜなら、また(これほどの)怪我人で苦しむことは、ほぼ起きないからです。ドジャースが更に強くなることは、怖いことです」とレッカー氏。上記だけでなく、エースとして期待された山本由伸投手も長期離脱を経験し、野手でもムーキー・ベッツ内野手が右手骨折、フレディ・フリーマン内野手も三男の難病に伴って戦線を離れる時期もあった。 投打に飛車角落ちがありながら、ふたを開けてみればシーズン98勝64敗、勝率.605はメジャー1位。地区シリーズでパドレスに王手をかけられたが、逆境を跳ねのけて以降はメッツ、ヤンキースを圧倒して頂点に立った。しかも、来季は大谷翔平投手の二刀流復活が期待される。大谷は世界一後に「あと9回優勝しよう」と語り、ベッツも連覇について言及。“完全体”ドジャースの黄金期は今後も続くのだろうか。
Full-Count編集部