「プロとして恥ずかしくないのか」帝王・山田裕仁氏が伊東競輪G3決勝レースを酷評
現役時代はKEIRINグランプリを3度制覇、トップ選手として名を馳せ、現在は評論家として活躍する競輪界のレジェンド・山田裕仁さんが伊東競輪場で開催された「花と海といで湯賞」を振り返ります。 2024年3月17日(日)伊東12R 万博協賛 花と海といで湯賞(GIII・最終日)S級決勝 ※左から車番、選手名、期別、府県、年齢 ①岡村潤(86期=静岡・42歳) ②吉田拓矢(107期=茨城・28歳) ③井上昌己(86期=長崎・44歳) ④道場晃規(117期=静岡・26歳) ⑤雨谷一樹(96期=栃木・34歳) ⑥萩原孝之(80期=静岡・46歳) ⑦岩本俊介(94期=千葉・39歳) ⑧川口聖二(103期=岐阜・30歳) ⑨神山拓弥(91期=栃木・37歳) 【初手・並び】 ←④⑦①⑥(南関東)②⑤⑨(関東)⑧③(混成) 【結果】 1着 ⑦岩本俊介 2着 ①岡村潤 3着 ②吉田拓矢
GIII制覇、競輪祭の出場権をつかむチャンスの開催
3月17日には静岡県の伊東温泉競輪場で、花と海といで湯賞(GIII)の決勝戦が行われています。取手・ウィナーズカップ(GII)の直前というのもあって、いわゆる「記念」に比べると、かなり手薄なメンバーでの開催となりました。それでもグレードレースには違いないですから、まだGIIIを制したことがない選手や、競輪祭の出場権獲得を狙う選手にとっては、大きなチャンスといえるでしょう。 初日から存在感を発揮していたのが、他地区を迎え撃つ立場である南関東勢。コマ切れ戦となった初日特選は、自力もある岩本俊介選手(94期=千葉・39歳)が、主導権を奪った根田空史選手(94期=千葉・35歳)の番手から捲って、岡村潤選手(86期=静岡・42歳)とのワンツーを決めています。後方から捲ってきた吉田拓矢選手(107期=茨城・28歳)の追撃を、うまく併せきっていましたね。
初日特選を快勝した岩本選手は、続く二次予選と準決勝でも1着をとって、完全優勝に大手をかけて決勝戦に進出。地元の静岡勢も3名が勝ち上がって、南関東は決勝戦では4車が結束して戦うことに。その先頭を任されたのは道場晃規選手(117期=静岡・26歳)で、準決勝では同期かつ同県である鈴木陸来選手(117期=静岡・27歳)のアシストもあって、初となるGIII決勝戦進出を決めています。 その番手を岩本選手が回って、ライン3番手に岡村選手、4番手を固めるのが萩原孝之選手(80期=静岡・46歳)と、岩本選手が静岡勢の間に入るカタチに。ラインから優勝者を出すにはこれがベストだと、話し合いで決まったのでしょう。先頭を任された道場選手はもちろん、番手を回る岩本選手も、これは気合いが入りますよ。展開次第では、3番手の岡村選手にも十分チャンスが巡ってきそうです。