日本球界が”驚愕”…契約中に亡命した助っ人5人
プロ野球では、2024年シーズンに向けて各球団が続々と戦力補強を敢行。近年はメジャーリーグでも活躍を見せた大物選手の来日も多く見られている。一方で、過去にはNPB球団と契約中に亡命し、MLB入りを目指した例も存在する。ここでは、前述の行動をとった助っ人外国人選手を紹介したい。 【一覧】プロ野球、球団別歴代助っ人ランキング(投手・野手)
ジャリエル・ロドリゲス
・投打:右投右打 ・身長/体重:186cm/97kg ・生年月日:1997年3月10日 ・経歴:エスクエラアルマンドメストレ高 - キューバ・カマグエイ 160キロを超えるストレートと多彩な変化球を武器に、2022年の最優秀中継ぎ投手にも輝いたジャリエル・ロドリゲス。今後もセットアッパーとして大きく期待されていたが、まさかの結末となった。 キューバ出身のロドリゲスは、2019年11月に行われたWBSCプレミア12で好投。将来性を買われ、2020年に育成契約で中日ドラゴンズに入団した。 同年8月に支配下登録されると、初登板初先発となった巨人戦では6回までノーヒットに抑えるなど素質の一端を見せた。 チーム事情もあってセットアッパーを務めた昨季は、チームトップタイの56試合に登板。45ホールドポイント、防御率1.15と抜群の安定感を見せ、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。 WBC2023では、同僚のライデル・マルティネスらとともにキューバ代表として出場。シーズン前に来日する予定だったが、球団とは一切連絡が取れず、音信不通状態に。MLB移籍を目指した亡命が報道された。 大騒動となった一件だったが、2023年中に自由契約選手として公示。その後、トロント・ブルージェイズと4年契約を結び、念願のMLB入りが決まった。
オスカー・コラス
・投打:左投左打 ・身長/体重:186cm/95kg ・生年月日:1998年9月17日 ・経歴:エイデデサンティアゴデクーバ高 - キューバ・サンティアゴデクーバ かつては「キューバの二刀流」として注目され、1軍初打席で初本塁打という派手なデビューを飾ったオスカー・コラス。さらなるブレイクを期待されていた中での亡命となった。 キューバ出身のコラスは、2015年に日本で開催されたWBSC U-18ワールドカップでキューバ代表の4番として活躍。2017年にリバン・モイネロとともに育成契約で福岡ソフトバンクホークスに入団した。 ルーキーイヤーの2017年には投手と野手の「二刀流」に挑戦するなど高い素質を見せていたが、2018年からは持ち味のパンチ力を武器に野手に専念。2軍で55試合に出場し、打率.212ながら7本塁打を放つなど、そのパワーの一端を見せた。 2019年には2軍で好成績を残し、6月に支配下登録を勝ち取った。8月18日の西武戦に「7番・右翼」で初スタメン初出場を果たすと、第1打席で初球をスタンドへ放り込むという鮮烈な一軍デビューを飾った。 2020年はさらなるブレイクが期待されていたが、1月にソフトバンクの契約下にありながらMLB移籍を目指して母国のキューバから亡命。ソフトバンクはコラスとのコンタクトを試みていたが、12月に自由契約となった。 なお、コラスは2022年にMLBのシカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結び、2023年は開幕ロースター入り。3月30日には代打でメジャーデビューを果たし、同年は75試合出場で打率.216、5本塁打を記録した。