「リボ払い」と「分割払い」は具体的にどのような点が違うでしょうか? 友人が「リボ払い」の利用を始めたので心配しています…。
キャッシュレス決済が広く普及する昨今において、クレジットカードによる決済は主要な支払い方法の1つであるといえます。1回払いや分割払いなど、さまざまな支払い方法が存在するクレジットカードですが、中でも特徴的なのはリボ払いでしょう。利用した経験はなくても、名前だけは知っているという方も多いはずです。 そこで本記事では、リボ払いと分割払いの違いについて解説します。また、リボ払いのメリットやデメリット、それらに付随する注意点なども併せて紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
リボ払いと分割払いの違い
リボ払いとは、リボルビング払いの略称で、利用金額や件数に関係なく、毎月の支払い金額が一定になる支払い方法です。ただし、利用には手数料が発生します。 利用金額を何回かに分けて支払うことから、分割払いとリボ払いを混同する方は少なくないようです。しかし、分割払いとリボ払いには明確な違いがあります。それは支払い金額の決め方です。分割払いは「分割回数」を、リボ払いは「毎月の支払い金額」を基準にしています。 分割払いの場合は利用金額と分割回数によって毎月の支払い金額が決定され、利用状況によって支払い金額が変動します。分割払いでの支払いが増えれば、毎月の支払い金額も増加するからです。 対して、リボ払いでは事前に設定した金額を毎月支払うため、利用金額にかかわらず支払い金額は一定で変動しません。なお、リボ払いにおける手数料は、利用残高や支払い期間によって変化するといわれています。
リボ払いのメリットとデメリット
リボ払いのメリットは以下の通りです。 ●毎月の支払い額が一定 ●資金不足や急な出費にも対応可能 ●繰り上げ返済や一括返済も可能 高額商品の購入であっても、毎月の支払い金額を一定にできる点がリボ払いにおける最大のメリットだと考えられます。 繰り上げ返済や一括返済を行えば、家計に余裕があるタイミングで残高の一部、もしくは全額をまとめて支払うこともできるので、支払い期間が短くなると同時に、手数料も抑えられおすすめです。 対して、リボ払いのデメリットとして以下のような点が挙げられます。 ●手数料がかかる ●正しい管理と計画性が必要不可欠 リボ払いの手数料はクレジットカードによって違いますが、基本的に15%~18%だといわれています。毎月の支払い金額が一定で少ないリボ払いは、支払い残高次第で返済期間が長期化し、手数料も膨らむ可能性があります。長期的な利用になるほど、かなりコスパが悪い支出になるといえるでしょう。 支払い残高を正しく把握し、計画性のある利用と返済を行わなければ、半永久的に支払いが続くといったケースも少なくありません。 1度の支払い金額が少ないことから、リボ払いを利用するハードルが下がりがちな点も懸念点です。リボ払いの利用が増えると返済負担が増大するのはもちろん、管理も煩雑になる可能性があります。