大空から乳がん検診啓発 ピンク色のパラセーリングで 10月は「月間」 豊見城・与根 沖縄
10月は「乳がん月間」。豊見城市の与根漁港でマリンアクティビティーなどを提供する「ゆにはま」でピンクリボン活動を促進するパラセーリング事業を展開している。「ゆにはま」では、ピンク色の船「ピンクリボン・ノット号」でピンクリボン活動を実施しており、船に乗船して沖合まで移動しピンク色のパラセーリングに乗って上空300メートル付近まで上がり、市内を一望できる。与根漁港の活性化や後継者育成などを目的として取り組んでいると話す船長の大城等さん。大城さんは「パラセーリングを体験することで、ピンクリボンの活動につながる」と体験を呼びかける。 【動画あり】「さみしくなる」沖縄ステーキファンら惜しむ声 「A1ソース」販売休止に 年末ごろには、品切れも
「ゆにはま」のパラセーリング事業は、大城さんの長年の釣り客で旭川リハビリテーション病院の最高経営責任者、進藤順哉さんの思いを受けて共同で始めた。進藤さんの妻・麻紀子さんは2015年、初期の乳がんが見つかった。乳がんと闘いながら、23年5月までに世界7大陸最高峰の登頂に成功した登山家で、進藤さんらがピンクリボン活動に取り組む中、女性の利用が多いパラセーリングに着目したという。 「ゆにはま」のパラシュートや船はピンク色。船名の「PINK RIBBON KNOT(ピンク・リボン・ノット)」の「KNOT」は、「結び」などの意味があり、船尾には「乳がんと闘う」の意味の英語が記される。大城さんらはパラセーリング体験者に、ピンク色のポロシャツを販売し、収益の一部をピンクリボン活動に寄付している。 進藤さんは「今12人に一人が乳がんになり、乳がんは増えている。早期検査、発見は非常に大事。パラセーリングでピンクリボン活動に取り組むのは世界中でもここだけ。沖縄の人に一人でも伝えられたら」と話す。
乳がん月間の啓発活動のため、豊見城市の徳元次人市長らが8月、パラセーリングを体験。徳元市長は「乳がん検診を一人でも多くの方々が受けていただけるように伝えたい」と話した。今年のパラセーリングの営業は12月24日まで。
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