秋川雅史さんが島内の音楽愛好家らと「歓喜の歌」…参加者「こんな時代だからこそ、明るい未来を願って」
ベートーベンの「交響曲第9番(第九)」の演奏会が15日、兵庫県淡路市岩屋の旧アソンブレホールで開かれた。テノール歌手の秋川雅史さんらをゲストに迎え、淡路島内の音楽愛好家らでつくる合唱団など約50人が「歓喜の歌」を響かせた。
演奏会はパソナグループが企画。第1部でプッチーニのオペラ「蝶々(ちょうちょう)夫人」「トゥーランドット」などをスクリーンで紹介しつつ披露した後、第2部で「第九」を合唱した。秋川さんらがソリストを務め、合唱団が高らかに歌い上げた。淡路島で第九が歌われるのは約19年ぶりといい、約350人が聴き入った。
今年はウィーンで第九が初演されてから200年の節目にあたる。合唱団に参加した女性は「こんな時代だからこそ、明るい未来を願って心を込めて歌った」と話し、秋川さんは、「淡路島の人の音楽への熱意を感じた。合唱は音楽の基本。オペラの文化が淡路島に根付いていけばいい」とエールを送った。