俳優の佐々木蔵之介さん、福井で語った意外なエピソード 「父が役者として認めてくれた」仕事とは
福井新聞・女性の集い「ささら」の本年度第3回サロンが11月17日、福井県福井市のフェニックス・プラザで開かれた。俳優の佐々木蔵之介さん(56)が、役者になったきっかけや出演したNHK大河ドラマ「光る君へ」のエピソードなど、ユーモアあふれるトークで役者人生を振り返り、約1400人を楽しませた。 佐々木さんの実家は、創業130年を超える京都の造り酒屋。大学卒業後、家業を見据えた広告代理店勤務を捨て、役者の道に進んだ。NHKの連続テレビ小説「オードリー」に出演しても役者として認めてくれなかった父の態度が、代理店時代の経験を生かしてプロデュースした日本酒「オードリー」がヒットして変わったと紹介。「役者として認められたのは酒が売れたから」と話し、聴衆の笑いを誘った。 「光る君へ」では、吉高由里子さん演じる紫式部(まひろ)の夫、藤原宣孝(のぶたか)役を好演。「気のいい親戚のおっちゃんからどのようになっていくのか、その面白さをどうするか考えていた」と振り返った。「宣孝がまひろにプロポーズしたのは越前。この場に来られて、すごい縁があるなと感じた」と語った。ドラマの名シーンのセリフを再現する場面もあり、会場から大きな拍手が送られた。 トークショーに先立ち、坂井市の3姉妹音楽グループ「三蝶会(さんちょうかい)」と、県内外で活動するヴィオリラアンサンブル「華弓(かきゅう)」のコンサートもあった。
福井新聞社