岐阜「モネの池」「五郎丸ポーズの仏像」はなぜ話題に?
岐阜県・関市にある「モネの池」、「五郎丸ポーズの仏像」が話題を呼んでいる。どちらも昨年10月頃より各メディアに取り上げられると共に世間の注目を集め、今もなお観光客が殺到しているという。モネの池の関係者は「1・2月の冬場にはいったん客足が減りましたが、3月に入ってまた多くの人に来ていただいています」と喜びの声をあげる。メディアやSNSを賑わし、一躍有名になった両スポットの現状を取材した。 刃物のない、人生なんて。岐阜県関市のPR動画が話題に
「まるで絵画のよう」綺麗過ぎると驚きの声が挙がるモネの池
日本列島のほぼ中心部に位置する岐阜県・関市。鎌倉時代より続く「刃物の町」として知られ、最近では刃物の無い世界を描いた観光PR動画「もしものハナシ」で話題を集めたことも記憶に新しい。 そんな中、特にFacebookやInstagramなどのSNSを賑わしているのが、クロード・モネの代表作『睡蓮』を彷彿とさせることで名づけられた「モネの池」。山の湧水だという池の水は透明度が高く透き通っており、一面にはスイレンやコウホネの植物が点々と浮かぶ。 その池の中を悠々と鯉が泳ぐ様子は、まさにモネが描いた『睡蓮』の世界が現実に現れたかのようだ。実際にモネの池を訪れた人はSNS上で「めっちゃきれい」「ホンマに絵みたい」とコメントし、スマートフォンなどのカメラで撮影した写真と共に多く投稿されている。
詳しい話をモネの池がある板取地区の自治会長・長屋さんに聞くと「この池は元々、カメラ愛好家の中では綺麗な写真が撮影できるスポットとして有名でした。あるカメラマンが池を撮影した作品を写真コンテストに出品し、それを見た方が『モネの睡蓮のよう』と広めたのが始まりです」と話題になった経緯を明かす。 反響について聞くと「昨年の11月頃がピークで、1日で最高3000人の方に見にきていただけました。周辺の飲食店の売り上げもアップして喜ばしかったのですが、観光客の誘導に慣れていないせいか交通整備がかなり大変で……。当時の自治会長と車の誘導に立つもなかなか客足が引かず、警察に相談しなんとか体制を整えました」と当時を振り返る。さらに「今年の1・2月は寒波もあってか客足は減りました。しかし3月に入ってからは日曜だけで1000人以上と多くの人に来ていただけています」と嬉しい声を漏らしていた。 また長屋さんは「モネの池はこれからの5~7月が綺麗です。池に浮かぶスイレンは花を咲かせ、周りには板取の名物アジサイが並びます。写真を撮るなら池に日差しの入る10~12時の間が映えますよ」とおすすめしていた。