広瀬すずが妖艶に魅せる！『ゆきてかへらぬ』本予告＆本ビジュアルが公開
広瀬すずが、『探偵物語』などの根岸吉太郎監督とタッグを組み主演を務める映画『ゆきてかへらぬ』（2025年2月21日公開）から、本予告＆本ビジュアルが公開された。 【動画】映画『ゆきてかへらぬ』本予告 本作は、映画『ツィゴイネルワイゼン』や『セーラー服と機関銃』の田中陽造が40年以上前に書いた幻の脚本を映画化。大正時代を舞台に、芽の出ない女優・長谷川泰子（広瀬）と、のちに名を馳せる詩人の中原中也（木戸大聖）、文芸評論家の小林秀雄（岡田将生）という実在した男女3人による出口のない壮絶な愛の三角関係と青春を描く。
公開された本予告映像は、駆け出しの女優・泰子が「惚れたら、女は身体ごと惚れるのよ」と2人の男性の心を翻弄する妖艶な表情が映し出される。「俺とお前は、離れたら壊れちゃうんだよ」と泰子に切なげに訴える様子にまだ幼さが垣間見える不世出の天才詩人・中也、「君という女は、本当においしそうだ」と成熟した大人の色気を漂わせるのは、のちに“知の巨人”と呼ばれる文芸評論家・小林。踊り狂ったダンスホール、夜の遊園地など、刹那的な青春を謳歌する3人の煌びやかで歪な関係性が垣間見える。
後半には、次第に狂気を帯びながら苦悩し、執筆と格闘する中也に対し「全生活を上げて恋をする人もいるわ！」と感情剥き出しに愛を吠える泰子。激しくケンカをする中也と泰子の一方で、求め合う小林と泰子も映し出されていく。そして迫りくる電車を前に虚ろな表情で立ち尽くす中也の姿が。劇的な展開を予感させる衝撃的な音と共に真っ黒な画面となり、涙する泰子、夜道を歩く3人の姿で締めくくられている。
また、本予告でもその一部が披露されている主題歌は、新進気鋭のシンガーソングライター、キタニタツヤが本作のために書き下ろした新曲「ユーモア」に決定。中也の文学に陶酔していたというキタニが愛とリスペクトをこめて制作した楽曲となっており、主題歌を聞いた広瀬からは「主題歌が始まった瞬間は映画の余韻が残りつつ、後半は違う世界観でちょっと面白いバランス感の楽曲で素敵だなと思いました」とコメントが寄せられている。
併せて公開された本ビジュアルは、泰子、中也、小林が同じダンスフロアに佇みつつも、それぞれの目線が重なることはなく、3人の歪な関係を表現している印象的なデザインに。「純情なのか 純愛なのか 3つの愛の、行き着くそこ」というキャッチコピーが、濃密な愛の物語を予感させる1枚になっている。（高橋理久）
