ツルしばしのお別れ 天王寺動物園ツル舎建て替えのため
ツルしばしのお別れ 天王寺動物園ツル舎建て替えのため THEPAGE大阪
天王寺動物園は11日までに、園内にあるツル舎建て替えのため、しばらくの間ツル類の展示を行わないと発表した。ツル類移動の影響のため、ニホンコウノトリについても展示をしばらくお休みするという。建て替え工事は15日から12月末まで行われ、同園では「工事終了次第、再び展示する」と話している。
1964年築のツル舎 安全面確保できず建て替えへ
同園によると、ツル舎は1964年(昭和39年)に作られたもの。築50年以上経過し老朽化が進んでおり、安全面の確保が難しくなったため建て替えを行うことを決めたという。 このため現在展示されているソデグロヅルなど7種のツル類は、バックヤードやコウノトリ舎などへ移動するため、しばらく展示を休むという。また、この影響でコウノトリの展示も同時に休むことになる。 だが、近くで作業していた飼育員は「移動はしますが、どれかは決まってないですが何羽かは展示される可能性もあります。でも、基本はしばらくの間お別れになりますので、よろしくお願いします」などと話していた。ツル類の移動は早くて、11日からはじまるという。
5月生まれのヒナ今のうちに見ておく
11日午後も同園は平日にもかかわらず多くの来園者でにぎわいを見せている。通天閣がよく見える場所に位置するツル舎前にも人が集まり、5月に生まれたばかりのソデグロヅルのヒナなどは人気を集めた。 あべのハルカスからの買い物帰りに寄ったという50代の主婦らは「これって50年も建ってるんですか。ということは私らが子どもの時からあるんですね。そんなん知らんかったんで、ある意味スゴイと思いました。ヒナは今しか見られないんで、よく見ときます」などと話していた。 同園は「ツル類及びニホンコウノトリの展示は、工事の完了後、速やかに再開していく予定です」と話している。