見た目では分からない?「ルーツは100%韓国人」と信じてきた韓国人女性、DNA検査で驚きの結果...「謎が解けた」
<遺伝子検査を受けたことによって予想外の地域にもルーツがあることが判明した韓国人女性。人生観や自己認識にも大きな変化があったと語る>
韓国のある女性が「祖先のルーツを知ることができる」遺伝子検査を受けたところ、驚きの結果を受け取ることとなった。これまで自分について知っていると思っていたことを、根本から考え直すことになる結果だった。彼女は自らを「100%純粋な韓国人」だと信じていたのだが、実際の結果はまったく違うものだったのだ。 【動画】見た目では分からない?「100%韓国人」と信じてきた韓国人女性、DNA検査で驚きの結果...「謎が解けた」 韓国・ソウル出身のジェシカ・コーは、自分のルーツについてもっと詳しく知りたいと考えていた。「インターネット上で多くの人が自分のDNA検査の結果をシェアしているのを見て、自分も検査を受けてみようと思った」と彼女は本誌に語った。「自分の民族的な背景や祖先について知りたいとずっと思っていたから、詳しく知ることができたらいいなと思った」 コーのように自分のルーツに興味を持つ人は少なくない。2022年に英調査会社「ワンポール」が家計調査サイト「アンセストリー」の委託を受けてアメリカ人2113人を対象に実施した調査では、回答者の66%が自分の家族の歴史についてもっと詳しく知りたいと回答した。 ■なぜ? フィンランドやメソアメリカのルーツも ついでに遠い親戚についての情報や自分の健康状態に関する情報も得られることを期待しつつ、コーは家系図やDNA検査を手掛ける企業「マイヘリテージ」で検査を受けることにした。祖先についてもっと詳しく知りたいとは思っていたものの、彼女は自分が「100%純粋な韓国人」だと確信して検査に臨んだという。 「同じ検査を受けたほかの2人の韓国人が100%韓国人という結果を受け取ったのを見たことがある」とコーは述べ、さらにこう続けた。「以前に祖母から、彼女が覚えている限り祖先は全員韓国出身だと聞いていたから、自分も少なくとも80%か90%は韓国人だと思っていた」 だがDNA検査の結果、コーは50.4%が日本人と韓国人、30.8%が中国人とベトナム人、16.2%がモンゴル人、1.4%がフィンランド人、そして1.2%がメソアメリカ人とアンデス人であることが分かった。 「東アジア人だから日本やモンゴル、中国という国名が出てきたことに驚きはなかった。これらの国と韓国とは文化的なつながりもあるからだ。でもフィンランド人やメソアメリカ人という結果はかなりの驚きだった」とコーは言う。 「遺伝」についてもっと深く理解したいと考えてきた彼女は、自分自身と祖先についての検査結果に魅了された。 ■メキシコ料理が大好きで、日焼けしやすい理由が...... 「調べたところ、自分のDNAの約1.6%は約150年前、4世代前の高祖父母から来ていることが分かった」と彼女は述べ、さらにこう続けた。「この検査を受けていなかったら、誰もそれを知ることはなかっただろう」 ある意味で今回の検査はコーの人生観や自己認識も一変させたようだ。「検査を受けて以降、自分自身や自分の背景についてより多くを知ることができた気がしている。誰かに自分の民族性について聞かれた場合に詳しく答えられるようになった」と彼女は述べた。 「友人たちは私の検査結果を見て、私がチーズやメキシコ料理が大好きな理由が分かったとか、日焼けしやすい謎が解けたなどと冗談を言ってきた」 DNA検査の結果は予想外のものだったが、コーは検査を受けたことを「ポジティブな経験」だったと感じており、自分のルーツに興味がある人はもっと詳しく調べてみるべきだと考えている。「(ルーツを知れば)自分のアイデンティティーをより強く感じられるし、自分や家族について新しいことを発見するのは楽しいことだ」と彼女は話した。
ジャック・ベレスフォード