藤枝東・小林公平監督「一人ひとりがレベルアップして選手権の時には大きな力を産み出したい」
8月6日、KANAGAWA CHALLENGE CUP 2024が三ツ沢公園陸上競技場で行われ、藤枝東が神奈川県U-17選抜と対戦し5-0で快勝した。 【フォトギャラリー】神奈川県U-17選抜 vs 藤枝東 6月2日に行われた令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡県予選大会の決勝で静岡学園に逆転で県代表の座を譲ってしまった藤枝東。その後に再開されたプリンスリーグ東海でもジュビロ磐田ユース、清水エスパルスユース、そして藤枝明誠相手に3連敗を喫し首位の座を明け渡してしまう。 「エスパルス、ジュビロの試合では内容は悪くなかったのですが、勝負強さ、相手の粘り強さや個のクオリティみたいな部分で持っていかれてしまいまい、チームとして少し下を向いてしまう感じになりました」と藤枝東・小林公平監督は振り返る。 しかし、敗戦が続いたことで「日常の強度や前に向かってプレーしようというところをもう一回整理できたので、負けはしましたが、この夏の前に課題や目標を見直す機会をもらえたのは凄く良かったですね」。それまでの好調で見えていなかった課題を見つけ出すこともできた。加えて「明誠戦は前半15分で(こちらに)退場者か出てしまって難しいゲームにはなったのですが、選手が1人足りなくても果敢にボールを持って攻撃できたのでここでも収穫はありました」と話した。 テーマを見つけチームは再び前へと進み出す。迎えたこの日の試合で1ヶ月ぶりに見る選手たちは顔つきも身体つきも精悍に引き締まり、スタートから鋭いプレスでボールに果敢にアタックするとバリエーション豊かな攻撃で神奈川県U-17選抜のゴールを襲った。 「夏の中で競争をしっかりさせて、みんなでレベルアップさせながら、リーグ戦は連敗しましたけども1ゲーム差ぐらいでひっくり返るくらいのところにいますので、そこのところをしっかりチャレンジしたいですね」 まずは今月末に再開されるプリンスリーグに照準を合わせる。そして「選手権のところで一番パワーをつけたいので、(リーグ戦は)レベルアップの良い場になれば良いと思います。仕上がりとしてはまだまだですが、個々のところで、個人の課題に向き合って、個のレベルアップとチームとしてのベースのところ、切り替えとか、しっかりポジション取り直すとか、止める蹴るのところを選手たちがしっかり向き合ってやっているので、一人ひとりがレベルアップしていって選手権の時には大きな力を産み出せるようにしたいですね」と、最終目標である『全国』に拘りを見せる。 話の終わりに「今年は学校創立100周年ですし華を添えたいですね」と話を向けると笑顔を見せながら「頑張ります」と最後は力強く締めくくってくれた。 (文・写真=西山和広)