【千葉魂】新人王へ来季飛躍誓う 田中晴、朗希の助言を糧に 千葉ロッテ(第447回)
来季3年目を迎える田中晴也投手に期待が集まっている。今年は7月3日のファイターズ戦(エスコン)でプロ初勝利をマーク。長身から繰り出されるキレのあるストレートと変化球のコンビネーションにはキラキラと光り輝く未来を感じる。 ZOZOマリンスタジアムで契約更改会見に臨んだ田中は来季の目標として「開幕からのローテ入り」。そして「新人王」とキッパリと口にした。3年目の右腕だが今年は20イニングしか投げておらず、まだ新人王の資格が残っている。 課題について田中は「ランナーがいる時に球速が落ちるという部分と武器となる変化球を完成させたいという思いがある」と自身の課題を的確に口にした。 来年、メジャー挑戦を決めた佐々木朗希投手は三つ上。今年は憧れの先輩によく食事に連れて行ってもらった。行き先は決まって寿司店だった。そこではいつも野球の話になった。変化球の握りなどのメカニックの話も聞いたが一番、興味があったのは日々の過ごし方。どんどん質問した。 「シーズンを通してどのような過ごし方をされているのか。そして中6日だった時にどういうふうにするのか。オフの過ごし方、コンディションの維持の仕方に興味があって、いつも質問していました。食事面や練習方法も含めてとても勉強になりました」と田中は振り返る。そんな野球の質問攻めをする後輩を佐々木朗希は「とても真面目な選手」と言い、11月17日にZOZOマリンスタジアムで行われたファン感謝イベントで会った際に「頑張れよ」と優しい目でエールを送った。 そんな憧れの先輩・佐々木朗希の米球界挑戦に関して田中は「ボクにとっては大きなチャンス。朗希さんが今シーズン投げていたイニングを来年、誰かが投げることになる。そのチャンスを自分がつかんで結果を出せるように。ボクにとって来年は大事な一年になると思っています」と意気込む。 来シーズンに向けて、課題の一つに挙げる変化球はフォークに加えチェンジアップも磨き、より多彩なピッチングができるように練習をする。目標とする新人王獲得へ。プロ3年目となる2025年。田中晴也は飛躍の一年とする。 (千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)