『おむすび』転校先で廊下に飛び出した歩。副音声でも触れた<真っ白い上履き>の意味は…視聴者「それよりさ、が突き刺さる」「神戸とは別の時間」「真紀が消えてしまう、と」
◆視聴者は… こうした展開に、ネットでは「無意識な<それよりさ>という台詞が冷たく突き刺さって。震災ばかりの日本で考えさせられる」「汚れた上履きと真っ白な上履きのコントラストで、神戸で暮らしてきた歩とは違う時間を積み重ねてきた他の生徒の違いをくっきり…演出が巧すぎる」「明るく接してもらったのがうれしかった、という子もいたはず。あくまでこれは<あの日>に影響された人生のうちの一つ」「真っ白い上履きがああなる頃には、自分の中から真紀ちゃんが消えてしまうって、視覚的に感じたんだろうな」「2回目の視聴で上履きのカットに気づいて…涙が止まらない」といった声が見られていました。 朝ドラ通算111作目となる『おむすび』の舞台は平成“ど真ん中”の、2004年(平成16年)。ヒロイン・米田結(よねだ・ゆい)は、福岡・糸島で両親や祖父母と共に暮らしていた。 「何事もない平和な日々こそ一番」と思って生きてきた結。しかし、地元で伝説と化した姉の存在や、謎のギャル軍団、甲子園を目指す野球青年など、個性的な面々にほん弄されていく。そんな仲間との濃密な時間の中、次第に結は気づいていく。「人生を思いきり楽しんでいいんだ」ということを――。 青春時代を謳歌した自然豊かな糸島、そして阪神・淡路大震災で被災するまでの幼少期を過ごした神戸。ふたつの土地での経験を通じて、食と栄養に関心を持った結は、あることをきっかけに“人のために役立つ喜び”に目覚める。 ドラマには松平健さんや仲里依紗さん、佐野勇斗さんらが出演し、リリー・フランキーさんが語りを担当。脚本は根本ノンジさんが、主題歌『イルミネーション』はB’zが手掛けています。
「婦人公論.jp」編集部
【関連記事】
- 明日の『おむすび』あらすじ。結のお見舞いに来たハギャレンメンバーが歩と再会。「チョー本物でカリスマ」と言われた歩が皆を連れて行った場所は…<ネタバレあり>
- 『おむすび』「一緒に遊べるね」「チンして」凍える避難先で温かいおむすびを求めた結。阪神・淡路大震災の場面に視聴者「朝ドラで避けてきた描写」「美味しい!と言うものと…」「制作者に敬意」
- 『おむすび』「いくら楽しくてもなくなっちゃうかもしれん」なぜか野菜を持ち歩くヒロイン・結。その理由は恐らく…視聴者「グッとくる」「平成ならでは」「震災のあった1月17日は…」
- 物語が1995年1月12日に至った『おむすび』。『りぼん』『安室奈美恵』『海藻石鹸』再現度が高いシーンが続くだけにこの先待つものが…視聴者「目が離せない」「歩と真紀の約束はどうなる?」「あと5日」
- 松平健「お弁当を作っていた息子も、高校3年生に。最近は健康第一で、世代を超えて楽しめる舞台をつくる」