「静かに静かに…」体操団体金メダルを決めた橋本大輝のスポーツマンシップが脚光! 演技直前の中国選手を”気遣う姿”に中継アナ反応!【パリ五輪】
団体金メダルを決めたエースの振る舞いが、小さくない話題となっている。 現地7月29日、パリ五輪の体操男子団体は決勝が行なわれ、日本は金メダルを獲得。2016年のリオデジャネイロ五輪以来、2大会ぶりに王座奪還を果たした。 【画像】橋本大輝がみせた一流のスポーツマンシップ。中国選手を気遣った瞬間 5種目めを終えた段階で、日本は首位を走る中国と3.267点差で最終種目を迎えた。メダルの色が鉄棒ですべてが決まる状況のなか、ここで誰もが予想しない大波乱が起こった。 2大会連続金メダルへのプレッシャーなのか、トップを走る中国の2人目が2度も落下してしまう信じられない事態が起きた。一気に日本に流れが傾くと、3人目は橋本大輝。2種目めのあん馬で落下する痛恨のミスを犯したエースが会心の完璧演技を披露し、着地も乱れず14.566点をマークした。 場内は大歓声に包まれ、橋本自身も興奮を隠しきれない様子だったが、このあと中国の3人目の演技が残っていたため、橋本はすぐに歓声を抑えるよう人差し指を口元にあて、静かにするよう観客に求めたのだ。それだけではない。両腕で歓声を抑えるポーズも見せ、少しでも中国の3人目が演技しやすい雰囲気になれるよう協力を求めた。 この場面には、中継した実況アナウンサーも即反応。「このあと中国の演技が残ってます。橋本が中国の演技に対して、静かに静かに。スポーツマンシップです」と、橋本が咄嗟にとった気遣いを説明した。 結果的に中国は日本を0.532点上回れず銀メダルに終わったが、橋本のスポーツマンシップたる振る舞いにネット上は感動。「スポーツマンシップを忘れない橋本カッコ良すぎ」「これぞ王者たる所以の姿」「素晴らしい」「ミスって絶望的に落ち込んでいる中国選手に声をかけているところも素敵」などなど、その行動に称賛が寄せられた。 試合後のインタビューで橋本は悲願の団体金メダルについて、「みんなに助けられた金メダルだと思っていて、この4人(岡慎之助、萱和磨、杉野正尭、谷川航)がいなかったら絶対取れなかったし、僕もこの4人のおかげで最高の演技を出すことができた」と話し、チームメイトへ感謝を示した。「(あん馬で)ミスもあったんですけど、声もかけてくれて、前を向くことができて、諦めなくて良かった」と、とてつもないプレッシャーの中で掴み取った金メダルに安堵した。 橋本は東京五輪からの3年間を振り返り、「東京(五輪の団体戦)で0.103という悔しい思いを持って戦ってきたので。これがオリンピックの金メダルだなと感じられました」とメダルの重さを、あらためて実感した。 構成●THE DIGEST編集部
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