星空を条例で保護する岡山・美星町 道路灯などをごっそり特別開発の照明に交換
「犯罪は増えていないし、電球色の街灯が並ぶ様子に『雰囲気がいい』と言ってくれる人が増えた」と藤岡さん。アンケートでも、約80%が星空保護区を「誇らしい」と答えた。今では、星空観光ツアーを商品化して星空ガイドを養成。小中学校での教育にも力をいれる。 一方で、宿泊施設や飲食店が少なく、交通が不便といった課題も残る。藤岡さんは「『認定されて何が変わったん?』という声があるのも事実。時間はかかるが、星空の町を守り、育てていきたい」と話す。 世界では、200カ所以上が保護区に認定され、日本でもほかに沖縄県の西表石垣国立公園、東京都の神津島、福井県大野市南六呂師が認定された。さらに、沖縄県国頭村や群馬県高山村などが認定を目指す。
朝日新聞社