【日テレ初】そらジローが宇宙での撮影に挑戦 打ち上げまでの様々な試練…その舞台裏を公開
こうした検査を受けた宙ジローたちは、全ての条件をクリアし、ISSへ飛び立てることが決まりました。
◾️撮影内容をシミュレーション!どのような映像になるのか?
加藤氏が次に向かったのは、JAXAにあるISSきぼうの実寸大モデル。ここで、ISSで使うものと同じ型の機材を使い、撮影のシミュレーションを行います。 ISSで宇宙飛行士が撮影を行えるのは、準備なども含めて3時間と定められています。スムーズに撮影するためには、地上でシミュレーションを行い、作業ごとの所要時間を定めた「ミッション指示書」を作る必要があるのです。
加藤氏 「絵コンテと言いますか、『こういうシーンを撮りたい』というのをまずは紙上で確認をしながら準備をしていきました。 宙ジローたちに撮ってきてほしい映像は最大3つあります」 「1つは、4体の宙ジローが輪つなぎになって『きぼう』の中をくるくる回転しながら散策している様子です。2つ目は、手をつないで移動しながら散策しているシーンです。最後は、『きぼう』の窓から外を見て宇宙空間を見ているような映像です。できればその先に地球が映っている映像が撮れるといいなと思っているんですけれども、それは撮影のタイミング次第で、うまくいくかどうか分かりません」 「手順があまりうまくいかないとワンシーンしか撮影できないかもしれませんし、手順がうまくいけば全部のシーンが撮影できるかもしれません。どういうシーンがちゃんと撮影できるのかというのは、当日のオペレーション次第となっています 」
シミュレーションで課題となったのは、1つめの“4体の宙ジローが輪つなぎになってくるくる回転しながら散策する”シーンでした。4体で回転する宙ジローを正面から撮ると、一番奥にいる宙ジローが隠れてしまいます。
しかし、ISSでカメラを操作するのは撮影を本業とするわけではない宇宙飛行士。カメラの角度を細かく指定しても、その通り操作することができるかわかりません。 そのため、宙ジロー4体を床と水平ではなく、少しカメラ側に傾けて回転させるよう、指示を変更しました。こうすることで、全ての宙ジローがカメラに映り、輪になっている様子が撮影しやすくなります。