「こういう姿を見せたら士気も下がる」ソフトバンク川瀬晃 先制打放つも反省 前日死球の今宮健太に代わって先発
◆日本ハム1―7ソフトバンク(29日、エスコンフィールド北海道) 「まあまあ、今日は(川瀬)晃でしょう」。ソフトバンクの小久保監督が開口一番に名前を挙げた川瀬晃内野手(26)が、久しぶりのスタメン起用ながら2安打1打点と活躍した。 ■「大胆な作風」で話題の「鷹祭」イラスト「マッキー似すぎててやばい」【写真】 28日の日本ハム戦で、左肩甲骨付近に死球を受けた今宮健太内野手(32)に代わり、5月30日の巨人戦(東京ドーム)以来、23試合ぶりに「2番遊撃」でスタメン出場した。 ベンチスタートの今宮に「任せた」と背中を押された川瀬は、初回に二塁への内野安打でさっそく出塁。その裏には万波の三遊間を破るかという当たりを逆シングルでさばき、振り返りながら素早く送球しアウトに。持ち前の守備力も存分に発揮した。 3回には2死二塁で、先発伊藤の直球を中堅方向にはじき飛ばし、遊撃のグラブをはじく内野安打。先制点をもぎ取った。昨日の試合後にスタメンを伝えられたという川瀬は「良いピッチャーで先に先制点がほしいっていうミーティングもした中で、積極的にという気持ちはあったので。それがいいとこに飛んだだけ」と謙虚に振り返った。 ただ、続く3打席はいずれも空振り三振に。「接戦になってきたところでこういう姿を見せたらチームの士気も下がるし、自分の中でもマイナスポイントだなと。今日は成功したところよりも失敗したところを次につなげていきたい」と反省の言葉を口にした。 開幕スタメンを目指してオフシーズンから取り組んできたが、二遊間は今宮や牧原大成、三森大貴らがおり、層が厚い。「スタメンを目指してやっていくのがプロ野球選手、それは当たり前なのでそこはブレずに。また誰がけがするか分からない中でしっかり準備して、パッと出た時に良い結果が出せればなと」。反省を糧にして、チャンスをつかむ。(大橋昂平)
西日本新聞社