妻から「ゴミの量を減らしてほしい。ゴミ袋代が馬鹿にならない」と言われました。実際にゴミ袋「1袋分」を毎月減らすことでどれぐらいの節約につながるのでしょうか?
コンビニやスーパーのレジ袋の有料化が当たり前になったことから、袋そのものに対する意識も変化しています。かつては「買い物をしたらもらえるもの」だった袋が「購入したり自分で用意したりするもの」という流れになっています。また近年は、ゴミの有料化というワードを聞く機会も増えて、ゴミ袋やゴミそのものに対する個人の考え方にも、変化が求められているようです。 今回は、ゴミを減らすことで得られるメリットを、金銭面と環境面から紹介します。現在の家計はもちろん、次世代につながる効果も期待できるでしょう。
ゴミを減らすと起こるよいことは2つ
まずは、私たちがゴミを減らすことで期待できるよいことを、2つ紹介します。それは「各家庭のゴミ袋代削減」と「環境汚染の抑止」です。 ■ゴミ袋代の削減 ゴミを減らすと、月々のゴミ袋代を削減できます。参考として、下記は、各自治体における指定ゴミ袋の価格です。 表1
※各サイトを基に筆者が作成 枚数や大きさは各自治体で異なりますが、いずれもゴミを捨てるたびに、45~80円程度のお金がかかります。もしも週に2回ゴミ収集がある地域ならば、1回に2袋ずつゴミを捨てる場合は、1週間あたり180~320円になります。 最も高い320円を1年間に換算すると、1万6640円の出費につながります。毎回のゴミ袋を1袋減らすと、年間の出費を8320円に抑えられるため、節約になるでしょう。 ■環境汚染の抑止 ゴミ袋削減は、環境汚染の抑止にも効果的です。日本において、1人あたりのプラスチック容器や包装の廃棄量は、主要国の中で、アメリカに次いで2位との結果が出ています。 また中国が、2017年にプラスチックごみの輸入を禁止したことで、日本国内の処理量を増加させて、増えた分を処理するための社会的コストが増大しました。さらに2050年には、海へと排出されたプラスチックごみの重さが、海洋中の魚の重さを上回るとの試算もあります。 廃棄量が増加して、海洋へと流出したゴミは、地球温暖化や海洋汚染をより深刻なものにして、将来の私たちや子ども、孫の代にまで大きな影響を及ぼすでしょう。ゴミ袋やプラスチックごみを削減するだけでも、地球環境を守る取り組みにつながります。