【地震で変化した海底調査】測量船「拓洋」が金沢港に 能登半島地震でも崩落地点を発見
地震により変形した海底を調査するための測量船「拓洋」が金沢港に入港し、25日、報道陣に船内が公開されました。 【写真】能登半島地震でも活躍 これが高性能の「拓洋」 総トン数およそ2400トン、全長が96メートルある「拓洋」は海上保安庁が保有する中で最も歴史が古く活動実績がある測量船で、飲料水など生活用水を補給するため、24日金沢港に入りました。 拓洋は、元日の地震を受け2月2日から1週間、能登半島東方沖の海底で地形調査を行い、長さ1.6キロに渡り、最大50メートルの深さまで大規模に崩れ落ちている地点を発見しました。 船内では、調査に使われる高性能の機械が紹介されました。 町野拓巳記者リポート「マルチビーム測深器です。右手のモニターには観測結果が映し出されています」 海底地形調査で使われるマルチビーム測深器は、船の底から音波ビームを発信し、音波が海底から跳ね返ってくる時間などから海底の地形を映し出す装置です。 能登半島沖の調査でも、この装置を使って崩落地点を見つけ出しました。 測量船・拓洋 金川和司船長「測量した結果につきましては、政府の地震調査委員会に報告して、日本の防災対策に活用されることになると考えている」 「拓洋」は26日金沢港を出港し、日本海の海底調査を引き続き行う予定です。
北陸放送