横浜FM、ACLE初戦は7失点の完敗…アジア王者への旅は光州FCに敗れて黒星スタート
AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)第1節が17日に行われ、光州FC(韓国)と横浜F・マリノスが対戦した。 【ハイライト】光州FC vs 横浜F・マリノス 今シーズンから大会フォーマットが変更となり、アジアの頂点を決める最上位の大会として誕生したACLE。従来のACLに比べて参加チーム数が東西各12チームの合計24チームとなり、1チームが8試合を戦うリーグ戦形式(リーグステージ)に変更された。その後、各地区上位8チームがホーム&アウェイのラウンド16へと進出し、集中開催でラウンド8から決勝までが実施される予定だ。日本からはヴィッセル神戸(J1優勝)、川崎フロンターレ(天皇杯優勝)横浜FM(J1準優勝)の3クラブが参戦する。 そんななか、日本勢として最初に登場したのが横浜FM。昨シーズンのACLでは決勝に進出したものの、アル・アインに敗れて惜しくも準優勝に。リベンジに燃える今大会の初戦で対戦するのは、昨年のKリーグを3位で終えた光州FC。横浜FMのジョン・ハッチンソン監督はエウベルや水沼宏太らを先発起用した。また、守護神であるポープ・ウィリアムは前回のACL決勝・第2戦で退場処分となったため、この試合は出場停止。GK寺門陸が横浜FMでの初スタメンを飾った。 試合は、開始早々の2分に光州FCがスコアを動かす。キックオフからボールを繋いでポゼッションを開始し、チョン・ホヨンが右サイドのヤシル・アサニに展開。ボックス角からカットインしながらマーカーのタイミングを外すと、ペナルティエリア正面から左足を振り抜く。シュートはGK寺門が触れたものの、弾いたボールがゴールイン。光州FCがファーストシュートで先制に成功した。 さらに、15分にはボールを持ったチェ・ギョンロクが自陣からスルーパスを供給。右サイドの裏にチョン・ホヨンが抜け出すと、右足でゴール前にクロスを蹴り入れる。大外に飛び込んできたオ・フソンが頭で合わせ、ニアサイドを抜いてネットを揺らした。 苦しい立ち上がりとなった横浜FMにも、34分に得点が生まれる。センターバックの上島拓巳がハーフライン付近から左サイドにフィードを送るが、相手選手にクリアされてしまう。加藤聖が浮き球のセカンドボールに競り勝ち、ボックス内のエウベルが反応。豪快なダイレクトボレーがゴールに吸い込まれ、横浜FMが1点を返した。 しかし、55分に光州FCが横浜FMを押し込むと、ヤシル・アサニがペナルティエリア右角でクロス。ボールは加藤蓮がブロックするが、こぼれ球を光州FCが回収する。ライン際に張ったヤシル・アサニへと再びパスが渡ると、細かいタッチでカットイン。ノープレッシャーとなった一瞬の隙を逃さず振り抜いたシュートは、鋭く落ちながらサイドネットに突き刺さり、光州FCが再度リードを広げた。 一方の横浜FMも、直後の59分に天野純が前線にパス。スプリントした植中朝日がキープして天野に折り返すと、トラップが相手選手に当たってエウベルへと流れる。確実にワンタッチでゴールを決め切り、またも横浜FMがリードを縮めた。それでも69分にベカ・ミケルタゼに得点を許し、スコアは4-2に戻される。72分にはカウンターから被弾してしまい、横浜FMが5失点目を喫する。 74分にはガブリエル・ティグロンから追加点を奪われた横浜FM。途中投入されたエドゥアルドが一発退場となりながら、86分に西村拓真がゴラッソでネットを揺らす。だが、後半アディショナルタイムにもヤシル・アサニからハットトリックとなる7点目を挙げられ、7-3で試合は終了。横浜FMは苦しい船出となった。次節、光州FCは来月1日にアウェイで川崎フロンターレと対戦。横浜FMは来月2日にホームで蔚山HD(韓国)と対戦する。 【スコア】 光州FC 7-3 横浜F・マリノス 【得点者】 1-0 2分 ヤシル・アサニ(光州FC) 2-0 15分 オ・フソン(光州FC) 2-1 34分 エウベル(横浜FM) 3-1 55分 ヤシル・アサニ(光州FC) 3-2 59分 エウベル(横浜FM) 4-2 68分 ベカ・ミケルタゼ(光州FC) 5-2 72分 イ・ヒギュン(光州FC) 6-2 74分 ガブリエル・ティグロン(光州FC) 6-3 86分 西村拓真(横浜FM) 7-3 90+2分 ヤシル・アサニ(光州FC)
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