米軍が輸送機オスプレイの運用を一時停止…11月に米国内で墜落寸前事故、鹿児島沖の事案と類似
【ワシントン=淵上隆悠】AP通信は9日、米軍が輸送機「オスプレイ」の運用を一時停止していると報じた。11月に米国内で墜落寸前の事案があったことを受けた措置だという。米海軍航空システム司令部は、本紙の取材に対し、日本政府にも状況を伝えたことを明らかにした。 【写真】慶大卒の女性パイロット、F15戦闘機は「大空が自分のものに」
同司令部は、「最近起きた予防着陸(の事案)を受けた判断だ」と説明し、6日に運用の一時停止を呼びかけたことを明らかにした。報道によると、海兵隊と海軍、空軍が、安全を確保するための追加措置が必要かどうか判断するため、運用を停止したという。
APによると、11月20日にニューメキシコ州の空軍基地で、オスプレイのエンジンが故障し、墜落につながりかねない事案があった。機体内部の部品の金属疲労が原因とみられ、昨年11月に鹿児島県沖で米軍のオスプレイが墜落した事故とも類似点があったという。
鹿児島県沖の墜落事故では、乗員8人が死亡。米軍は全世界でオスプレイの運用を一時停止したが、今年3月に飛行を再開し、8月、故障と操縦士の判断ミスが原因とする調査報告書を公表していた。