ついに「Worn Wear」も常設!新オープンのパタゴニア大阪・梅田ストアに行ってみた
“関西最後の一等地”と呼ばれる大阪・梅田エリアに新たな複合施設「グラングリーン大阪」が開業した。「みどりとイノベーションの融合」をコンセプトに、人と自然が共存する持続的な街づくりを目指す。 ▶︎すべての写真を見る そのノースタワーの1階、ビルの玄関口ともいえる場所に店を構えたのがパタゴニアである。
サステナブルな社会の実現に注力するパタゴニアだが、当然、「パタゴニア大阪・梅田ストア」でもその姿勢は健在だ。 店内のド真ん中に掲げたのは、「ファッションはわたしたちには関係ない。」の特大スローガン。流行にとらわれず、最高クオリティを追求することで、“使い捨て社会”からの脱却を目指すという意志表示である。
そのスピリットを最もわかりやすく体現したのが中古ウェア販売コーナー「Worn Wear」だ。 “新品よりもずっといい”をモットーに、これまでポップアップを不定期で開催してきたが、このたび大阪・梅田ストアで国内初常設を迎えた。
「パタゴニアは、一着の衣類を可能な限り長く着てもらいたいと考えています。だからこそ機能的で、耐久性がある製品づくりにこだわり、その製品を保証しています。同時に、“ただ製品を売って終わり”というビジネスではいけないと思っているんです。 だから壊れた製品の修理も受け付けていますし、着なくなった製品があれば買い取って別の誰かに引き継げるよう買取プログラムも提供しています。 この“循環性”については、今後も一貫して力を入れていきたいと考えています」(マーケティング部 小林さん)。
パタゴニアが大事にする循環性の精神は店作りにも活かされている。
例えば、マリブタイルが貼られた木製のレジカウンターをはじめ、内装の多くをパタゴニア心斎橋ストアで使用していたインテリアから流用したり、廃材をリサイクルして賄ったりしている。 しかも、そのレジカウンターも元はといえばアメリカの店舗で使っていたものだという。モノを大切にし、資産をレガシーとして受け継いでいく姿勢は、パタゴニア自身の歴史を未来へ紡いでいくことにも直結しているのだ。 ちなみに、心斎橋ストアのほうも倉庫で眠っていたインテリアを搬入することで事実上のマイナーチェンジを果たしたという。ここでもある種の“循環”が生まれていたと言える。