29歳・看護師がハードな仕事と両立し作り上げたマッスルビキニ姿 プライベートを捧げ、コンテストで見事グランプリに輝く
4月29日(月・祝)、市川市文化会館にてベストボディ・ジャパン主催の『マッスルモデル&フィットネスモデル2024関東大会』が開催され、小野寺愛(おのでら・あい/29)さんがマッスルモデル&フィットネスモデル部門、ガールズクラスでグランプリに輝いた。 【大会写真】小野寺愛さんが作り上げたくびれメリハリボディ
トレーニング自体は今年で8年目だというものの、コンテスト出場は今シーズンから。小野寺さんにとって新たな挑戦となった。 「まずはステージを楽しめたのでよかったです。コンテストを目指したのもトレーナーさんからの勧めで。看護師をしていることもあり、外に出られない日々が続き、悶々としていたので思い切って挑戦する決意をしました。8年前、酒太りを解消するために始めた筋トレでコンテストに出場するようになるとは自分でも思ってもいませんでしたね」 ステージでは、ボリュームのある下半身を武器にグランプリを獲得した小野寺さん。それでも「他の選手のレベルの高さを痛感した」と早くも次のステップを見据えているようだ。 「今大会は筋肉のカットが大きく出るよう、増量期間も設けました。まだまだ弱さを感じていますが、私の強みはお尻です。スクワットやルーマニアンデッドリフト、ブルガリアンスクワットなどで強化をしてきました。体重の増量期から維持期では高重量を扱い、減量期では回数をこなすメニューに切り替えましたね。トレーニング中は効かせる意識を常にもたせ、試行錯誤を繰り返しました」 千葉県にて開催された今大会。関東地区に拠点を置く選手が多い中、小野寺さんは北海道/函館市からの参戦であった。地方選手ならではの苦労も多かったという。 「ポージングとウォーキングの習得には最も苦労しましたね。函館だと公式レッスンにも通うことができないので、専門の方に直接指導を頂ける環境がなくて……。SNSで憧れの選手ポージングを見て研究、実践を何度も繰り返し、なんとか形にしてきました。ポージング練習には一番時間を割いたと言っても過言ではありません」 コンテスト出場という観点では、決して満足のいく環境ではなかった小野寺さん。看護師というハードな仕事と両立をしながら身体作りに向き合うことは容易ではない。それでも逃げず、向き合い続けた原動力とは。 「日勤の日は仕事後にトレーニングを。夜勤の日は休憩時間に研究をしながら、勤務後にトレーニングをしてきました。プライベートの時間はほぼ筋トレでしたね。決して楽な道のりではありませんでしたが、日本一を取るためのステップアップとして絶対にグランプリを獲得するという強い意思が私の背中を押してくれました。そして、地方からでも強い選手がいるということを証明したかったです」
どんな状況でも今出来ることに向き合い、努力を惜しまない小野寺さんへ筋トレの魅力を伺った。 「とにかくハッピーな気持ちになれることが一番の魅力ですね。筋トレで辛いと感じることはなく、むしろワクワクした気持ちになるんです。私はトレーニングのおかげで肉体的にも精神的にも強くなったと実感しています。気分の浮き沈みもなくなり、安定したメンタルを保てるようになったことで、仕事にも良い影響を与えてくれました」 小野寺さんの日本大会グランプリ獲得への挑戦は始まったばかりだ。
取材:池田光咲