映画『若き見知らぬ者たち』メインビジュアル

　磯村勇斗が主演を務める映画『若き見知らぬ者たち』（10月11日公開）より、特報とメインビジュアル2種が解禁された。 【動画】磯村勇斗主演映画『若き見知らぬ者たち』、主人公を待ち受ける運命の断片が紡がれた特報 　本作は、映画『佐々木、イン、マイマイン』（2020）で新人賞を総なめにした内山拓也監督の商業長編デビュー作。内山監督の身近に起こった事件からインスパイアされた題材をもとに、徹底してリアリティを追求したオリジナル作品で、フランス、韓国、香港、日本の4つの国と地域で共同製作された。 　風間彩人（磯村）は、亡くなった父の借金を返済し、難病を患う母、麻美（霧島れいか）の介護をしながら、昼は工事現場、夜は両親が開いたカラオケバーで働いている。彩人の弟・壮平（福山翔大）も同居し、同じく借金返済と介護を担いながら、父の背を追って始めた総合格闘技の選手として日々練習に明け暮れていた。息の詰まるような生活に蝕まれながらも、彩人は恋人の日向（岸井ゆきの）との小さな幸せをつかみたいと考えていたが、彩人の親友・大和（染谷将太）の結婚を祝う宴会の夜、彼らのささやかな日常は思いもよらない暴力によって奪われてしまう。 　ひとりの青年が、自分の中にある“最後の砦”と向き合う生き様がこれでもかと苛烈に描かれる一方、大切な人を失った遺された者たちも、信じるべきものを信じるために闘っている。あらゆる理不尽にまみれても、自分の正義を守り懸命に生きようとする、“名もなき者たちの魂の叫び”―。 　このたび解禁された特報は、主人公・彩人が青い空の下で自転車をこぐ姿に、“ひとりの名もなき若者が死んだ。”というテロップが重なった後、「彩人、死んじゃった」という衝撃的なセリフが響くところから始まる。その後、まっすぐ伸びた廊下を歩く二人の警官の後ろ姿、紛雑（ふんざつ）としたキッチンで食事をとる一家、うつろで生気のない青年、くちづけを交わす男女、陽気に騒ぐ若者たち、頭を抱えてうずくまる女、夜の闇を切り裂くパトカーの赤色灯、苛立つ男、そして銃のハンドサインをむける彩人の弟・壮平の姿が次々と連なり、夜の帳が下りる街並みを背景に“何が彼を殺したのか―。”というキャッチコピーが映し出される。 　主人公・彩人の死。彼を待ち受ける運命は、どれほど過酷で苛烈なのか。知らず知らずゆっくりと彼を死へと追い込んでしまった、抗えきれない事象の断片が紡がれた特報となっている。 　メインビジュアルは2種。真っ青な空の下で彩人が、苦悶の表情を浮かべながらこめかみに銃口を向けている姿と、前へ前へと進む疾走感あふれる姿を捉えたものとなっている。 　映画『若き見知らぬ者たち』は、10月11日より全国公開。