鼻が大きい人は男性器も…これは都市伝説? 皮を被っているかどうかも悩みの種だが、仮性包茎は病気ではない
【マジメに考える「男性器の誤解」~萎縮は思い込みだった!】 巨根とは…説明するまでもないだろうが、巨大なペニスとそれを有する男性のことをさす。ペニスのサイズに固執する多くの男性にとってはまさに「ラスボス」感あふれる響きがある。巨根で知られている歴史上の人物といえば道鏡だろう。奈良時代の僧侶で、巨根ゆえに孝謙天皇(女性)の寵愛を受けて出世したと言われている。江戸時代には、「道鏡は すわるとひざが 三つでき」と川柳に詠まれたほどだが、具体的な大きさは記録に残っていない。 【画像】ペニス偏差値チェッカー 一般的には、勃起時にトイレットペーパーの芯にペニスが収まれば平均サイズ。入らなければ巨根とも言われる。 また、「鼻が大きい男は、ペニスも…」と聞いたことはないだろうか。「あの有名なプロデューサー、鼻が大きいじゃん!」「あー、やっぱり」など、昭和の頃には、不適切なガールズトークも交わされていたっけ。 ■昭和のガールズトークでも これには全く根拠はない。医学的に鼻の大きさとペニスについての相関は証明されていないのだ。だから、ただの都市伝説として一笑に付していい。そして、女性は男性が思っているほどには、ペニスのサイズを気にしていないという論文もあるのだ。 ペニスの諸問題といえば、大きさ、形、加えて皮を被っているか被ってないか。 「陰茎の見た目は千差万別。人の顔ほど違います。違って当然ですが『自分のモノはダメ』『人と違う』と悩みを抱えている方はたくさんいらっしゃいます」と泌尿器科医のA医師は診察室での様子を語る。 周りは気にしていないけれど、本人にとってはコンプレックスという場合も多々ある。悩みがつのれば、自信を失い男性力を下げてしまう。むしろメンタル面でのダメージが大きいようだ。悩む前に専門医に相談して、不安を払拭しよう。 包茎についてもおさらいしておきたい。包茎は医学的に3つに分けられる。仮性包茎、真性包茎、嵌頓(カントン)包茎。仮性包茎は勃起したときに締め付けがなく、するすると皮が剥け亀頭が出るので医学的には問題ない。真性包茎は勃起しても皮が剥けないので治療が必要。嵌頓包茎は剥ける入り口がせまく、剥けて亀頭が出たとしても戻せない。出入りが困難かつ痛みがあるので、やはり要治療である。真性と嵌頓は、見た目を気にしなければ一般病院の泌尿器科で保険適応の手術が受けられるが、術後の自然な仕上がりを求め、自費診療クリニックで美容包茎手術を受ける人もいる。 では、仮性包茎はスルーでいいのだろうか。実は、哺乳類のデフォルトは仮性包茎だ。山を駆け回り、獲物を追いかけている時に、大事な部分がむき出しでは危ないからで、つまり仮性包茎は病気ではない。