CData、データ仮想化「CData Virtuality」の最新版をリリース
CData Software Japan(CData)は、データ仮想化ソリューション「CData Virtuality」のバージョン4.8をリリースした。今回は、大きなチームで効率的なリソース管理を実現するリソースガバナー、グローバルに分散したチームでの利用を簡単にするジョブ実行でのタイムゾーン指定、外部関数としてSnowflakeに対応、Kafka、Zoho CRM、SAP SuccessFactorsなどの新規コネクタの追加を行った。 CData Virtualityは、今夏にリリースした新しいデータ仮想化製品。企業は分散する業務データを統合するデータ分析基盤のコストを最大80%抑えながら、データ分析ツールやAIプラットフォームからのシームレスなアクセスを実現できる。 最新バージョンではリソースガバナーの機能強化。この機能を活用することで、CData Virtualityのリソースを効率的に管理が可能となり、大きなチームでのデータアクセス・活用をよりシームレスに実現できる。リソースガバナー機能では、「各ユーザーのクエリ同時実行数の制限」「出力制限」「実行時間制限」を実施できる。 具体的には、管理者は各ユーザーが実行できる同時クエリの数を特定の制限値に設定が可能なため、システムリソースをバランスよく効率的に使用できる。また、ユーザーのクエリが取得できるデータのサイズ(行数)を制限し、パフォーマンスに悪影響をおよぼす可能性のある過度に大規模なデータ取得を防止する。この制限を課すことで、ユーザーが過度に高コストなクエリを実行するのを抑止し、リソースのより効率的な利用を促進できるほか、ユーザーが実行するクエリの最大実行時間を定義できる。このため、サーバーのパフォーマンスをさらに最適化し、リソースの長時間にわたる消費を防止する。 ジョブ実行のスケジュールをアカウントレベルのタイムゾーンに加え、ジョブごとに個別に指定したタイムゾーンで組むことができるようになった。この機能強化によって、時間的に制約のあるタスクを地域に合わせて確実に実行することが可能となり、グローバル企業でのジョブ管理がさらに簡単になる。夏時間(DST)の自動調整にも対応している。 外部関数(データソースの固有の関数やUDFのCData Virtualityでの利用)対応と、バージョン4.7でのMS SQLのユーザー定義関数(UDF)対応に続いて、新バージョンではSnowflakeのデータソース固有関数に対応した。これらの関数はSnowflake側で直接実行されるため、効率的なデータ処理が可能。外部関数としてSnowflakeを扱えるようになることで、複雑なデータ処理をさらに柔軟に実行できる。また、互換性と移植性が向上し、SnowflakeからVirtualityへのコード移行が簡単になる。Snowflakeで作成したユーザー定義関数がCData Virtualityから直接利用可能になり、生産性が向上する。 新バージョンでは、Kafka、KsqlDB、Zoho CRM、SAP SuccessFactors、Active Directoryなど、CData Driversに基づく新規コネクタを多数追加している。