「招集する必要はなかった」ヤマルのスペイン代表離脱の舞台裏。緊張が増すバルサと西サッカー連盟の関係【現地発】
片足を引きずった状態で戻ってきた
幸い数時間後、マドリードに戻った時には、痛みは幾分か軽減していた。しかし痺れを切らしたバルサは翌日朝にバルセロナへの帰還を要請した。 その決定が下された時、ヤマルはまだ眠っていた。昼過ぎに目を覚ますと、先述した通り、連盟のドクターによる検査を受け、過負荷と診断。バルサのドクターとの話し合いを経て、早期離脱の運びとなった。 バルサはインターナショナルブレーク明けに、ラ・リーガではホームのセビージャ戦(10月20日)、アウェーのレアル・マドリー戦(10月26日)、ホームのエスパニョール戦(11月3日)、その合間を縫ってチャンピオンズリーグ(CL)でホームのバイエルン戦(10月23日)と大一番が目白押しだ。 「ブレイク明けに何が起こるか見てみよう。我々は状況に応じて決断を下していくしかない。代表に選出されることは名誉なことだ。いかに優れた選手であるかを示している」と代表ウィーク前に語っていたハンジ・フリック監督は、チーム内で最も決定的な働きを見せる選手が片足を引きずった状態で戻ってきた今、何を思うだろうか。 一つ確かなのは、スポーツ部門が1日も早く帰還することを切望していたことだ。 文●ファン・I・イリゴジェン(エル・パイス紙バルセロナ&スペイン代表番) 翻訳●下村正幸 ※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。
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