「率直に大変不名誉」トイレ洋式化率全国平均半分以下の舞鶴市 「洋式にしてほしい」子供たちの切実な声 衛生面も洋式が優れる 災害に備え「和式使える教育」は必要か
■「トイレの洋式化に予算をつけてこなかった」洋式化進まない理由
なぜ、令和の時代に「洋式化」が進まないのか?舞鶴市長に聞いてみると… 舞鶴市 鴨田秋津市長:率直に大変不名誉な調査結果でありますし、加えて私、昨年市長に就任しましたけど、それまでの体制の中で学校のトイレの洋式化に予算をつけてこなかった、この結果だと思っています。 舞鶴市では、これまで校舎の大規模改修と同時にトイレの改修も行う方針だったため、洋式化の改革が長年進まなかったという。 市内で3番目に児童数が多いこの学校ではこの夏、校舎老朽化のため、ようやくトイレも改修。新しい校舎のトイレは男女ともにすべて「洋式」になった。 6年生:前は落ち着いて座ってできなかったから、座ってできるのっていうのはとても使いやすい。 6年生:未来にも繋げていくためにこの綺麗さを残していこうという思いが強くなったかなって思います。
■「子供たちの健康面への影響も」と専門家
学校のトイレを研究する専門家は、「和式」が多く残ることに心配事もあると話す。 学校のトイレ研究会 冨岡千花子事務局長:学校だけがなぜか洋式化が進んでいない、そこのギャップに子供が悩んで学校のトイレに行きたいくない、我慢してしまうという、子供たちの健康面、そういったところの影響も問題視しています。 洋式化の流れに遅れをとる学校のトイレ。いつ、時代の流れに追いつくのでしょうか?
■「和式を使える教育も」災害への備えをジャーナリストは指摘
2023年9月に文部科学省がまとめた、全国の公立小学校・中学校の洋式トイレの割合のデータ。 全国では68.3パーセント。関西では兵庫県が全国平均を上回る73.5パーセントになっているが、他の5つの府県は全国平均を下回っている。舞鶴市は32.4パーセントなので、全国平均から見てかなり低いことになる。 共同通信社編集委員 太田昌克さん:私が気になるのは、もちろん洋式の方がお子さんたちも使いやすいということはあると思うんですけど、日本は災害があったりしますから、和式をちゃんと使える教育も残していただきたいと思います。