地元の温泉は「入湯税」が150円でしたが、県外だと「50~100円」でした。なぜ温泉に入るのに「税金」がかかるんですか? 地域によっては安い場合もあるのでしょうか?
入湯税はどんなことに使われている?
入湯税は、どんなことに使われているのでしょうか。 例として入湯税収入が全国1位の神奈川県箱根町では、令和6年度での入湯税の使い道として「環境衛生施設の整備」に約4億4333万円(入湯税収入総額の約64.9%)、「観光の振興・観光設備の整備」に約2億876万円(30.6%)、「消防設備などの整備」に約3061万円(4.5%)を充てています。 もっとも支出が多い「環境衛生設備の整備」は、主にゴミ処理施設の維持管理と下水道整備などに、「観光の振興・観光設備の整備」は、主に誘客宣伝と観光街路灯の整備などに使われています。
まとめ
入湯税は温泉がある市町村それぞれに税金額などを決めている「地方税」で、令和4年度の入湯税収入額は全国合計で約194億3800万円でした(人口1人あたり約156円)。 温泉利用者から集めた入湯税収入は主に、安全で快適に温泉入浴を楽しめる環境維持に使われています。入湯税は、将来も長く温泉入浴を楽しめるように使われる税金であるといえるでしょう。 出典 総務省 令和6年度地方税に関する参考計数資料 10 地方税の税目別収入額及びその割合の推移 総務省統計局 人口推計 2023年(令和5年)12月確定値、2024年(令和6年)5月概算値 総務省 入湯税 一般社団法人 日本温泉協会 入湯税収入額が多い市町村ベスト30(2022年度) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部