「統合医療」の理解深める学術大会 栃木
とちぎテレビ
地域共生社会における「統合医療」の役割について考える学術大会が15日まで宇都宮市内で開かれ専門家による講演会などが行われました。 この学術大会は「統合医療」について理解を深めてもらおうと、日本統合医療学会が宇都宮市内で14日から開いていたものです。 2日間で全国の医療関係者や県民などのべ700人を超える人が参加しました。 統合医療とは、病気を治すことを目的とした西洋医学に漢方を用いる伝統医学や食事やマッサージなどの代替医療を組み合わせながら患者一人一人の状態に合わせて治療やケアを行うものです。超高齢社会である現代において、介護を必要とする年齢を先延ばしにし、元気な高齢者を増やすことが期待されています。 このうち在宅医療を専門とする石垣泰則医師は講演で、余命数ヶ月と宣告されていた難病患者が自ら望んで「気功」の治療を受けた実例などを挙げ、在宅医療の現場における統合医療の有用性などが紹介されました。 また、市民公開講座では、社会学者で東京大学名誉教授の上野千鶴子さんが介護保険制度をテーマに統合医療を取り巻く環境や課題について参加者と理解を深め合いました。
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