舛添都知事が会見 調査結果を公表(全文1)担当弁護士による調査結果説明
東京都の舛添要一都知事は6日午後4時から記者会見を開き、政治資金などをめぐる一連の公私混同疑惑についての調査結果を公表した。 都議会では7日に代表質問、8日に一般質問が行われる予定で、調査結果を踏まえた追及がなされる見込み。
調査担当弁護士の紹介
司会:ただ今から舛添知事の記者会見を行います。あらかじめお知らせしてありますとおり、本日は概ね1時間程度、17時までとさせていただきます。では知事、お願いいたします。 舛添:はい、本日は急なご連絡にも関わらず、お集まりいただきましてありがとうございます。このたびは私の政治資金などにつきまして、さまざまなご指摘をいただき都民の皆さまをはじめ、多くの方々にご心配をお掛けしていることを、心からおわび申し上げます。また都庁に、多数の苦情のお電話をいただくなどして、都庁職員の皆さまにも多大なご迷惑をお掛けしていることも心からお詫びを申し上げます。 お願いしておりました第三者による調査が終了し、昨日、その報告書をいただきました。先ほど議長召集の会議におきまして、議長さんたちに調査報告書を提出し、その概要を説明してまいりました。そしてこの記者会見では、調査していただいた弁護士の先生方から調査結果の内容をご報告いただき、そののちに私からお話をさしていただきます。 まず調査をしていただいた弁護士さんをご紹介いたします。佐々木善三先生。森本哲也先生です。 まず佐々木弁護士はすでにマスコミの皆さまもご存じの方が多いと思いますが、仙台と水戸の地方検察庁検事正、そして東京地検特捜部で副部長を歴任されるなど、検事としてのご経歴はもとより、特捜部時代には多くの政界疑獄事件を捜査され、政治資金の実務に精通されている方であります。弁護士になられてからは、多くの企業団体の第三者委員会のメンバーとしても活躍をされておられます。 次に森本弁護士は弁護士に登録されたのち、アメリカやヨーロッパの大学に留学され、その後、検事に任官し、さいたま地検特別刑事部時代には、財政・経済関係を担当するなど政治資金の実務にも精通されております。この問題が生じましてから、当初は私自身が知ってる事柄などでもありましたことから、事務所などに事実関係を調査させ、私自身からご説明をさしていただいておりました。 しかし身内による調査では納得できない、というご意見がありました。また報道などで、私が知事に就任する前の国会議員時代の政治団体などの支出につきましても、疑問を指摘されるなど相当な過去にさかのぼり、多岐に渡る事実を調査し、報告しなければならなくなりました。そしてご指摘の内容は主に政治資金に関わることでもありました。 そこでこの際、私や私の事務所関係者とはまったく無縁の、第三者の方に調査をしていただこうと。そしてできれば政治資金の実務に精通した法曹の方にお願いしようということになりました。私も知人や友人、多くの弁護士さんがおられますけれども、今回は第三者の目で客観的に見ていただくことが肝心でありますので、そのような友人、知人を通じて候補者を挙げていただき、その中からこの調査をお引き受けいただける弁護士の方にお願いをいたしました。従いまして、私は今回の調査で直接、ヒアリングを受けるまで、お2人の先生方とは面識もありませんでした。 このように報道が先行してる中では、冷静な調査ができないなどとの理由からご紹介いただいた何人かの弁護士さんたちに断られました。そのような厳しい中で、このお2人の弁護士さんには調査をお引き受けいただくことをご了解いただきました。心から感謝を申し上げます。 このようなことから第三者の弁護士さんを選任するまで、多少の時間がかかってしまったことをご容赦いただければと思います。また第三者が決定した際に調査が終了するまでの間は、弁護士さんの氏名等は公表できないとお話させていただきました。私といたしましては、この都議会の中で都民の皆さま方にご説明しなければならないと、そういう思いから弁護士の先生方に、なんとしても都議会の審議に間に合うように調査をしていただきたいとお願いをした次第であります。 このような時間的制約のある中で集中的に調査をしていただくための条件として、先生方から、調査が終了するまでは調査に集中をしたいので、氏名等の公表は差し控え差していただきたいというご要望がございましたので、そのようにさしていただきました。 そして昨日、調査が終了し、報告書をお届けいただいたことから、あすの代表質問に間に合わせるべく本日、急ではありますが、こうしてご説明をさしていただくことにいたしました。 先ほど、まずは都議会の皆さま方に報告書の内容をご説明いたしました。そしてこれから調査結果について、調査していただいた弁護士さんから説明していただきたいと思います。それでは先生方、よろしくお願い申し上げます。