【元銀行員の視点】富裕層だけが知っている「賢いお金の使い方」3つとは?
2024年8月23日に発表された総務省「2020年基準消費者物価指数」では、総合指数は109.1、前年同月比は3.0%も上昇しています。 ◆富裕層は日本に何世帯いるの?ピラミッドを見る 物価高が続いて支出が増え、貯蓄も思うように増えないもどかしさがあるかもしれません。 実は、富裕層や本当のお金持ちのお金の使い方には共通点があります。 本記事では、前半は日本の富裕層について、後半はお金持ちの賢いお金の使い方について、元銀行員の筆者の視点も入れながらご紹介します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
「富裕層」の定義とは
野村総合研究所は、世帯の純金融資産保有額において、5つの階層を設定しています。 富裕層に明確な定義はありませんが、世帯の純金融資産保有額の1億円以上が富裕層と設定しています。 ・超富裕層:5億円以上 ・富裕層:1億円以上5億円未満 ・準富裕層:5000万円以上1億円未満 ・アッパーマス層:3000万円以上5000万円未満 ・マス層:3000万円未満 純金融資産保有額とは、預貯金や株式、投資信託、年金、生命保険などの各世帯が保有する金融資産の合計額から不動産購入にともなう借入など負債を差し引いた金額のことです。 次に、日本での富裕層の割合を見ていきましょう。
日本での富裕層の割合は全体の約2.7%
2021年調査時点で、日本における富裕層と超富裕層は148万5000世帯です。全体の約2.7%が日本の富裕層ということになります。 ●富裕層の保有資金規模は259兆円 ・超富裕層(5億円以上):105兆円 ・富裕層(1億円以上5億円未満):259兆円 ・準富裕層(5000万円以上1億円未満):258兆円 ・アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):332兆円 ・マス層(3000万円未満):678兆円 富裕層と超富裕層を合わせると保有資産は364兆円となっており、日本経済にも少なからず影響を及ぼしているでしょう。 なお、富裕層の世帯数は、株式などの資産価格上昇の影響もあり、増加傾向にあります。 <2017年> ・超富裕層:純金融資産84兆円、世帯数8万4000世帯 ・富裕層:純金融資産215兆円、世帯数118万3000世帯 <2019年> ・超富裕層:純金融資産97兆円、世帯数8万7000世帯 ・富裕層:純金融資産236兆円、世帯数124万世帯 <2021年> ・超富裕層:純金融資産105兆円、世帯数9万世帯 ・富裕層:純金融資産259兆円、世帯数139万5000世帯 富裕層や超富裕層の純金融資産や世帯数は、増加傾向にあります。 そんな富裕層たちですが、彼らには共通するお金の使い方があるのです。 次章では、富裕層などのお金持ちが実践しているお金の賢い使い方についてご紹介します。