2ゴールを挙げたハリー・ケイン [写真]=Getty Images

　UEFAネーションズリーグ（UNL）リーグB・グループ2の第2節が10日に行われ、イングランド代表とフィンランド代表が対戦した。 　ギリシャ代表、イングランド代表、アイルランド代表、フィンランド代表の4チームが所属するリーグB・グループ2。7日に行われた第1節では、イングランドがアイルランドを2－0で下した一方、フィンランドはギリシャに0－3の完敗を喫した。ホームで連勝を狙うイングランドは、最前線に主将ハリー・ケインを起用。同選手にとっては代表通算100キャップ目となり、イングランド史上10人目の快挙を達成している。 　試合は、立ち上がりからイングランドがリズムを掌握。22分に右サイドのブカヨ・サカへとボールが渡ると、細かいタッチでのカットインから左足でクロスを送る。ゴール前でマーカーとの駆け引きを制したケインが、飛び込みながら頭でネットを揺らしたものの、判定はオフサイドでゴールは認められなかった。 　42分には、裏への抜け出しからサカがボックス内に侵入。華麗な個人技でDFを翻弄し、左サイドでマイナスの折り返しを送る。一度は相手にカットされるが、こぼれ球を拾ったリコ・ルイスがトレント・アレクサンダー・アーノルドに横パス。トラップから右足でグランダーのシュートを放つが、惜しくも枠の左へとわずかに外れた。 　攻勢を強めるイングランドは、後半立ち上がりの54分にペナルティエリア手前でフリーキックを獲得。キッカーを務めたケインが直接ゴールを狙うが、枠を捉えたシュートはGKに防がれる。 　そんななか、57分にイングランドが均衡を破る。フィンランドのスローインからプレーがリスタートされると、アーノルドが相手のパスをカットしながらワンタッチで前線に差し込む。ボールを受けたケインがDFのタイミングを外して右足に持ち替え、ボックス内で思い切り良く右足を一閃。好セーブを連発していたGKルーカス・フラデツキーに触れることすら許さず、豪快にネットへと突き刺した。 　さらに76分、中盤左サイドでボールを持ったジャック・グリーリッシュが右サイドに展開。ノニ・マドゥエケがアーノルドとのワンツーで縦に突破すると、左足のアウトサイドで出した横パスにケインが反応する。ダイレクトで放ったシュートは左のサイドネットに吸い込まれ、イングランドがリードを2点に広げた。 　結局、そのまま試合は2－0で終了してイングランドが勝利。ケインが自らのメモリアルマッチに華を添え、母国を連勝に導いた。次節は来月10日に行われ、イングランドはホームでギリシャと対戦。フィンランドはホームでアイルランドと対戦する。 【スコア】 イングランド代表　2－0　フィンランド代表 【得点者】 1－0　57分　ハリー・ケイン（イングランド代表） 2－0　76分　ハリー・ケイン（イングランド代表）