海人、ペトロフ共に一発クリアーで明日の試合に向かう

　2024年8月17日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2024 act.4』（U-NEXT配信）の前日計量＆記者会見が、16日（金）都内にて17：00より行われた。 【写真】「相手の目は見てない」と言っていたペトロフだが冷徹な目で海人を見ていた 　メインイベントの70.0kg契約エキスパートクラスルール3分3R延長無制限Rで対戦する、SB世界スーパーウェルター級王者・海人（TEAM F.O.D）は69.0kg、元GLORYライト級6位ドラゴミール・ペトロフ（ブルガリア）は69.4kgでそれぞれ計量をパス。 　続いて行われた記者会見で、シーザー武志会長は「海人が目指すのはGLORY世界王者ですから、ここは軽くクリアしていかないといけない。しかしペトロフも日本まで来て負けたくないだろからワクワクしています」と、楽しみな一戦になったとする。緒形健一SB協会代表も「ペトロフは一発もある選手なので気が抜けない。海人はスピードもカウンターを取る技術もより長けているので、目が離せない試合だとワクワクしている」と、こちらも楽しみな一戦だと評した。 　ペトロフは「明日の試合へ向けて自分の全てを出し切ります」と静かな口調で話し、海人は「明日は普通に勝つし、普通に倒す試合を見せます。僕が目指しているのは（GLORY世界王者の）ベスタティ一人だけなので当たり前のように勝ちます」と、本人を前にしても“相手にならない”と言ってのけた。 　計量で初めて顔を合わせた印象を聞かれると、ペトロフは「相手の目はあまり見ていなかった。言えることは、仕上げるところは仕上げてきたので自信があります。今ここで語るよりも、また試合後にお話ししましょう」と試合前に多くを語りたくないとする。対する海人は「印象は特にないです。相手にならないと思っているので」とばっさり。 　ペトロフは海人の試合映像を見た印象を聞かれても「数試合は見ました。ブルガリア人相手の試合も見た。ただ、自分のペースで試合をやりたいと思います」とあまり相手を気にしている様子は無し。 　GLORYのランカーを次々と倒している海人の優れているところはどこだと思うか、との質問にも「とても尊敬している選手です。ただ、明日の試合の戦略は言えないので、自分のペースで戦って自分が勝利して終わらせたいと思います」とだけ答えた。 　逆に自分の方が優れている部分は何かと聞かれると「はるばるブルガリアから来たのは海人と戦うためです。SBに試合に招いていただいたからには、これが最初で最後にならないように頑張るのでいい試合を見せます。海人とは違う戦い方が私にはあるので、それを見せます」と、継続参戦できるような試合を見せるとする。 　では、海人をKOする自信はあるかとの問いには「KOのことはあまり考えていないので、明日の試合が終わった後でまた聞いてください」と秘密主義を貫いた。 　明日が誕生日あることを指摘された時には笑顔を見せたペトロフだが、すぐに素に戻り「誕生日なので試合を見に来てください。その他のことは試合後に話しましょう」とやはり多くは語らない。 　そんなペトロフにどんな誕生日プレゼントを渡すかと聞かれた海人は、笑ってしまいながらも「僕から与えられるものはいい試合だけしかないので、正々堂々と戦って当たり前に倒すだけです」と、いい試合をしましょうと返した。 　ペトロフが多くを語らない秘密主義であることには「秘密にされているのでなんとも思わないですが、自分は倒すイメージが出来ているので当たり前のように倒します」と、自分はKOするイメージが出来ているときっぱり。 　パワーがある相手だが、「正面でやり合ったとしても負けるとは思わない。そこも自信があるので。でも、自分はそこよりもスピードやキレに自信があるので、かなりレベルが違うのでそこも含めて見てもらいたいですね」と、全てにおいてレベルが違うと言い放った。 　また、標的としているGLORY世界ライト級王者ティジャニ・ベスタティが10月12日の『GLORY 96』（U-NEXT配信）にてGLORY世界ウェルター級王者チコ・クワジに挑戦することが決まったことについて「だから早くやりたい」と、ベスタティがライト級の身体を維持できる間に再挑戦したい、と海人。 「その試合ではしっかり獲ってもらって。僕も今回しっかり勝って、10月も試合があるのでそこでもっと上位ランカーとやって、12月にベスタティというイメージがあります。ベスタティも体重的にまだやれると思うので、伸ばせば伸ばすほどしんどくなるので一刻も早くやりたいです。ベスタティには勝ってもらって、僕はすぐにでもやりたいと思っています」と、タイムリミットは迫っているのですぐにでも実現させたいと訴えた。