最も集客したクラブは? Jリーグ観客数ランキング53位。増えてはいるが…。やはりJ2時代には及ばない
2024シーズンの明治安田Jリーグは全日程を終えた。長い戦いの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J1~J3の全60クラブのホームゲーム入場者数を集計してランキング形式で紹介する。
53位:ガイナーレ鳥取 本拠地:Axisバードスタジアム 収容可能人数:11,999人 平均入場者数:2,434人 ガイナーレ鳥取は今季のJ3を13位で終えている。シーズン中盤にはJ3・JFL入れ替え戦が間近に迫る17位まで低迷したが、第33節・松本山雅FC戦終了後には10位まで盛り返した。2020シーズン以前はリーグ中位以上の成績をおさめていたこともあり、地力の高さが窺える巻き返しだった。 ポジティブな要素は観客動員にも見受けられる。多くのクラブと同様に、鳥取も新型コロナウイルスの影響を強く受け、2020シーズンからの数年は観客数が落ち込んだ。 今季は平均入場者数で2,434人を記録し、パンデミック前の2019年の2,229人を上回った。この数字はJ3を戦う11年間で3番目に多く、のちにアルビレックス新潟や浦和レッズで活躍するレオナルドがリーグ得点王に輝いた2018シーズンに次ぐ動員数である。 “レオナルド級”と考えるとポジティブに捉えられるが、鳥取はJ2経験のあるクラブだ。同カテゴリーで戦っていた2011年~2013年は、平均動員数が最も少ない2012シーズンで3,133人。これはこの11年間と比較すると最も多く、上のカテゴリーを目指すことの重要性が如実に分かる差だ。 鳥取がJ2昇格に最も近づいたのもレオナルド在籍時の2018シーズン。成績とスター選手の存在は、集客にも大きく影響する。客足が戻った今、あとは結果で応えるだけだ。
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