全部うまくいく「続ける思考」の作り方~効率化も攻略法も成果も、まずは忘れていい理由
最初から効率を求めない
気持ちいいやり方を見つけるために必要なのは、自分で解き方を発見することだと著者はいいます。 そのためには、最初から効率を求めすぎないほうがいいとも。簡単にうまくできそうな方法があると、つい飛びつきたくなるものかもしれません。ところが、簡単にうまくなるといきなりつまらなくなるということです。 攻略法を見ない。 これが、じつは気持ちいい継続を生む秘訣だと思っている。 なるべく最初はノーヒントがいい。まずは自己流でやってみる。 やりながらヒントを探っていく。 本を読んだり、ネットで検索したり、やり方のヒントを集める。 それを自分のやり方に変換してみる。 「こうやったら、うまくなるんじゃないかな?」「これはマネできそうにないけど、このやり方ならどうだろう?」自分で試しながら、自分で法則を発見していく。(48~49ページより) 「本当にうまくなるかどうか」などは考えず、まずは自己流でやってみる。それこそが「続ける」最大のコツ。やりながら考え、やりながら少しずつ調整していって、自分で攻略法を発見することが大切であるわけです。 最短の攻略法ですぐうまくなると、すぐに飽きる。 これが「続かない」につながるんだと思う。 だけど自分で考えながら、ゆっくり着実にコツコツ積み重ねていくと、何かが変化していく。それを小さく自分の中で実感していく。(51ページより) しかも自分で解き方を見つけると、応用力が生まれるもの。既存の攻略法とは違い、自分で解いたやり方は別のことにも応用が効くわけです。 そしてそれが身につくと、いろいろな困難に立ち向かえることにもなっていくはず。ピンチとチャンスに強い思考が、自然に磨かれていくということです。(48ページより) また自分の話で恐縮ですが、拙著『先延ばしをなくす朝の習慣』には「コツコツ書き続けて日本一になった書評家が、絶対に締切を破らないためにやっていること」というサブタイトルがついています。 なぜなら、コツコツやることこそが重要だと考えているから。だからこそ、本書における著者の主張にも強く共感できるのです。 わたしはコツコツと積み上げた先に人生が切り拓かれると思っている。(「はじめに」より) つまるところ、ここにすべてが凝縮されていると考えるわけです。 >>Kindle unlimited、99円で3カ月読み放題キャンペーン中! 「毎日書評」をもっと読む>> 「毎日書評」をVoicyで聞く>> Source: ディスカヴァー・トゥエンティワン
印南敦史