日米レジェンドの“全盛期”は? 33歳になった石川遼「10年前より寄り道できない」
◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 事前(18日)◇有馬ロイヤルGC ロイヤルコース(兵庫)◇7100yd(パー72) 【画像】塚田陽亮の”どすこい”ストレッチ プロ転向から5年目の2000年、24歳のシーズンにメジャー3勝を含めてキャリアベストのPGAツアー9勝を挙げたタイガー・ウッズは“全盛期”の後にも58勝を加えてツアー最多記録に並んだ。尾崎将司はツアー制がスタートする前年の1972年に25歳で年間10勝を達成しているが、自己最多のツアー8勝をマークしたのは49歳で迎えた1996年だった。 日米のレジェンドは別格としても、選手寿命の長いプロゴルファー。前日17日に33歳のバースデーを迎えた石川遼は、「32歳でやってきたことと、33歳でやることは何も変わらない」とした上で「“寄り道”とかは、10年前よりはできないのかなって。その分、気持ちが引き締まっているっていう表現になるのかな」。プレーヤーとして残された時間への意識は、10年前に比べれば当然大きいと話す。 あらゆる挑戦をいとわなかった23歳の自分には「うまくなるための方法が無数にあるんじゃないか」という思いが根底にあった。トライ&エラーを積み重ね、取捨選択を繰り返して定めた方向性を結果につなげていく戦いになる。 前日17日に行われた選手会理事会。出席した石川の前に置かれたコーヒーは、前週優勝者の岩崎亜久竜とともに少しビッグサイズだったそうだ。ささやかな誕生日のお祝い。「いただいたいろんなプレゼントの中のひとつです」と笑った後で胸に刻んだテーマを繰り返して表情を引き締める。 「やっぱり“コツコツ”は裏切らない。20代の時にできなかった、ずっと同じことを積み重ねていくっていうこと。一貫性とか信念とか、いろんなことが組み合わさった形で紙1枚ずつ重ねていく日々を1年続けていけたら、また1年後に新しい景色を見られると思う」とブレない歩みを誓った。(神戸市北区/亀山泰宏)