「東京は素晴らしい環境だった」五輪4大会連続出場の英ボート選手が選手村の食事を回顧「ほぼ毎日通って食べた」【パリ五輪】
パリ五輪の評判はいまいち
パリ五輪で連日激闘を繰り広げた各国のトップアスリート。生活を拠点にする施設で提供される食事で、一部の選手は3年前の東京大会で口にした”ある主食”が忘れられなかったようだ。 【画像】「東京はとても美味しかった」イスラム教徒アスリートが食欲をそそった”ハラルフード”をチェック 先日閉幕したパリ五輪では、選手村の食事の評判が大きくクローズアップされた。地元メディアによると、イギリスやドイツの選手団は「我々が求めるメニューや量ではない」と選手村の食事を批判。イギリスのある選手は「食事には苦労したね。ピーク時に行くと、チキンをひと切れ手に入れるのさえ難しかった」と告白した。 英国の文化・政治経済ニュースサイト『Hyphen Online』は一部食事の評判は悪かったものの、五輪期間中にイスラム教徒のアスリートたちが夢中になった選手村の料理を特集。幅広いメニューがアスリートの栄養ニーズを満たしたとも紹介している。 同メディアによると、選手村の料理は「フレンチ」「ワールド」「アジア」「アフリカ・カリビアン」と大きく4つのテーマに分けられており、食材とその原産地の説明がディスプレイに記されていたという。イギリスのボート選手で2012年ロンドン五輪から4大会連続出場したモハメド・スビヒは過去の選手村の食事を振り返り、東京大会が群を抜いてレベルが高かったと太鼓判を押している。 「東京には、ハラルフード(イスラム教の教えで食べてよいとされる食べ物)であるとアラビア語で明確にマークされた巨大なセクションがあったんだ。ハラルを希望するイスラム教徒のアスリートは、そのセクションに行くことができた。しかも、多くのコーナーにはハラル食品が備えられ、希望すればアメリカンバーガーを手に入れることができた。東京は多くの異なる料理を提供してくれて、いろんな食べ物を入手しやすい素晴らしい環境だったよ」 イスラム教では生活全般において戒律があり、食べ物に関しても「食べてよいもの」と「食べてはいけないもの」が細かく定められており、イスラム教の教えで食べてよいとされている物を「ハラルフード」と呼んでいる。全面的に禁じられているのは、豚肉とアルコール。豚から派生したすべてのもの、および豚と接触した食品もすべて禁忌とされている。
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