北朝鮮がミサイル発射 「衛星」3回目打ち上げか
日本政府は21日夜、全国瞬時警報システム(Jアラート)で北朝鮮がミサイルを発射し、午後10時55分ごろに太平洋へ通過したもようだと速報した。対象地域は沖縄県。韓国軍は北朝鮮が主張する「軍事偵察衛星」が南方向に打ち上げられたと明らかにした。北朝鮮が8月に続き軍事偵察衛星の3回目の打ち上げに踏み切った可能性があり、日米韓が確認を急いでいる。 北朝鮮は21日、日本側に22日午前0時から12月1日午前0時の間の衛星打ち上げを通報した。日米韓は、弾道ミサイル技術を使った発射を禁じた国連安全保障理事会決議違反だとして、連携して対処する。 北朝鮮は軍事偵察衛星の運用について、米国に対抗し自国の生存権を守る「不可欠な戦略的選択」だと主張している。日本政府は日本への落下に備え、自衛隊に撃墜を命じる破壊措置命令を継続していた。 北朝鮮は5月と8月、北西部東倉里の西海衛星発射場から軍事偵察衛星の打ち上げを試み、いずれも失敗した。8月の失敗直後、3段目の非常爆発システムにエラーが生じたとし、10月に再び打ち上げると表明した。