「今、死ねたら楽にと思った」松本サリン事件で“犯人視”される報道 河野義行さんが苦悩語る「世間では殺人犯」 マスコミに訴え「速報性より正確さを」事件から30年
講演では、「容疑者扱い」の報道により、誹謗中傷を受け、「今、死ねたら楽になると思ったこともある」などと当時の苦悩を語りました。 その上で、マスコミに対しては、同じような報道被害を繰り返さないための取り組みを求めました。 松本サリン事件 第一通報者・河野義行さん: 「メディアというのは、誤報とか、人権侵害を起こさないための手法をとっくに分かっている。分かっているけれども、それが実践されていない、だから繰り返す。ですから、メディアがやらなきゃいけないのは、『自分たちで議論して得た結論を実践する』そのことが大事じゃないか、そんなふうに思います」 また、当時の理不尽な状況の中でも、「友人や同僚に支えられたことで孤立せずに耐えられた」と語った河野さん。 講演会の最後には、「自分のことを100%信じてくれる人を、たった1人でも作っていただきたい」と参加者に語りかけました。 参加者はー 町内から: 「自分自身を持って最後まで戦ったところがすごいなと。速報性も大事という話も言っていたので、そういうのも確かにあると思うが、根拠を得た上で報道したらいいのかなと」 伊那市から: 「一般人はどうしてもマスコミに操作されてしまうし、ましてやSNSのはやった時代で考えないといけないなというのが、今回の感想」
長野放送
【関連記事】
- ▼「世間では殺人犯」松本サリン事件で“犯人視”される報道 河野義行さんが苦悩語る「今、死ねたら楽にと思った」 マスコミに訴え「速報性より正確さを」 事件から30年
- ▼松本サリン事件30年 元捜査員が証言「極秘捜査班」 薬物ルート調べ…事件から3週間でオウム真理教に辿り着く
- ▼「非常にしつこく」オウム真理教の施設で勧誘受けた…長野県知事が30代のころ「恐ろしい状況だったかも」 松本サリン事件30年
- ▼夫婦関係、浮気で妻とけんかは…事件後、不倫相手の女性とは 事件前夜の行動は 元長野県議の妻殺害事件の裁判 被告人質問①【詳報】
- ▼サバを開くと「アニサキス200匹以上」全国的に食中毒増加 酢でしめても、よく噛んでも死滅しない…予防法を聞いた