井上直樹がキム・スーチョルにTKO勝ちし王座獲得「水垣さんが頑張ってくれた」と感謝【RIZIN.48】
「RIZIN.48」(9月29日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)のセミファイナルで井上直樹(Kill Cliff FC)とキム・スーチョル(韓国/ROAD GYM WONJU MMA)がバンタム級王座決定戦で対戦し、井上が1RでTKO勝ちを収め悲願の王座奪取を成し遂げた。 井上は2017年4月に日本人最年少の19歳でUFCと契約。RIZIN参戦後、優勝候補と目された2021年のバンタム級JAPANグランプリでは準決勝敗退、昨年5月には堀口恭司が返上したバンタム級王座決定戦進出を賭けフアン・アーチュレッタと好勝負を繰り広げるも判定負けを喫するなどタイトル戦に進むことができず、今回が初めてのタイトル挑戦だった。
1R、ともにオーソドックスの構え。スーチョルがパンチを振って前に出るが、井上はステップでかわす。井上は右カーフ。スーチョルは左ミドル、右カーフ。井上のパンチにカウンターを合わせるスーチョル。スーチョルが左ミドル。ともに右カーフ。井上が左インローからパンチ。スーチョルは圧をかけて左ミドル、ワンツー。井上は左ジャブ。圧をかける井上にスーチョルが右カーフ。スーチョルのローに左フックを合わせる井上。スーチョルの左フックに井上が左フック。圧をかけるスーチョル。スーチョルがワンツーで前に出るところに井上がカウンターで左ジャブ。これでぐらつくスーチョル。井上は左ジャブから右ストレート。ダウンしたスーチョルにロープ際でバックから井上がパンチを連打。たまらずスーチョルが上半身をロープの外に出してしまうが、井上はパンチを放ち続けるとレフェリーが試合を止めた。
井上は試合後のマイクで「はい、井上直樹です。ベルトを獲りました。スーチョル選手は実績もあるし、ずっと勝ってきた選手なので、リスペクトはあります。ありがとうございました。ベルトを獲ったので、防衛戦を大晦日にやりたいですね。また会見でお会いしましょう。ありがとうございました」と次戦での防衛戦をアピール。 敗れたスーチョルもマイクを握ると「喋ります。私の妻と息子に申し訳ない気持ちでいっぱいです。また借りができてしまいました。それからチームのみんな、本当に頑張ってくれたのに面目ないです。榊原社長に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。以上です。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。
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