宝塚 宙組トップ芹香斗亜 転機は10年前「愛を持って歴史をつなげてくれた」
来年4月に退団する宝塚歌劇団宙組トップスターの芹香斗亜(せりか・とあ)が3日、大阪市内のホテルで退団会見を開いた。光沢のある白いパンツスーツで登場した。 花組で明日海りお、宙組で真風涼帆を、最も近い場所で支えてきた芹香は、自身の任期については、就任時から「本拠地3作と決めていた」と明かした。一方で、発表のタイミングが9カ月ぶり再始動作となった特別公演「Le Grand Escalier」東京千秋楽後だったこともあり、相手役の春乃さくら以外には、組のメンバーや同期の雪組トップの彩風咲奈にも「文章(LINE)」で報告することになった。「コロナ禍以降、他の組とはなかなかコミュニケーションが取れず心残りです」と残念そうな様子を見せた。 18年の宝塚人生を振り返り「本当にいろんな事がありました。非常にエキサイティングな宝塚人生だったと思います」と振り返った。「まさか(同期の中で)一番長く在籍するとは思ってもいなかった」と語った。 さらに自身の転機は「宝塚歌劇100周年」と10年前を挙げた。「歴代の先輩方が、愛をもって劇団の歴史をつなげてくださった」と自身に大きな影響を与えてくれたという。またOGでもある母の白川亜樹からは「本当によく頑張った」とねぎらわれたことも明かした。 そんな芹香は、後輩には「(自分が)何が残せたのか、この先のみなさんの活躍を見守りたいですね」とし、特に宙組の後輩には「みんな健康で、心から幸せになってほしいと思っています」と語った。 「4月27日までは、舞台にぶつかりたい」と全力疾走を誓う退団公演は、宝塚歌劇百十周年紀念奉舞『宝塚110年の恋のうた』とジャズ・スラップスティック『Razzle Dazzle』の2本立て。宝塚大劇場は2025年1月1日~2月2日、東京宝塚劇場は3月15日~4月27日。