【マン島TTレース】公道レースでは「予選」はどのように行なわれている?
予選は毎日、20分から95分のセッションがクラスごとに設定され、各セッション2~3周するのが普通です。ウィーク中、ソロは合計555分の走行時間が設定されていて、1周18分で計算すると最大30周を走ることができます。 そして予選は義務周回数が定められており、ニューカマー(初参戦)はソロが6周、サイドカーが4周。TT経験者はソロが3周、サイドカーが2周を予選で走らなければなりません。 また、各クラスのマシンはそれぞれ最低2周を走らなければなりません(転倒等によるスペアマシンを利用する場合などに備えたマシンのレギュレーション)。 これに加えて、ニューカマーは予選ウィーク最初に行なわれる、ベテランライダー/サイドカーチームによる先導走行を走らなければなりません。
予選通過基準タイムは、ソロは当該クラスのファステスト・ラップ3位のタイムから112.5%以内、サイドカーは同じく117%以内のタイムとなっています。 2024年のマン島TTレース予選は、マン島の祝日「バンクホリデー」となる5月27日(月)、現地時間10時40分からニューカマーの先導走行から始まる予定でしたが、朝からの雨天により、14時40分から走行開始となりました。
小林ゆき(モーターサイクルジャーナリスト)