不安要因だらけの日経平均、「7月・8月相場」に活路はあるか
メモリーチップでアメリカ最大手のマイクロン・テクノロジーはAI特需によるメモリー需要の増大に言及したが、発言後の株価は下落してしまった(写真:ブルームバーグ)
今回は2023年後半の相場について考えてみよう。まずは、足元の日経平均株価を整理しておこう。7月7日は続落して引けた。 ETF(上場投資信託)の分配金捻出売りは7月7日と週明け7月10日に行われるが、それを見越した投資家の売りはすでに7日までに一巡した可能性があるだろう。 2015年以降の分配金捻出売りと日経平均の関係を見ると、換金売りが完了する前の週末までに株価がいったん底入れしているケースが多い。曜日巡りが今年と同じ2017年も7月7日に底が入り、週明け翌営業日には上昇している。ほかの年も木曜日・金曜日が底となっていることが多く、今回も週明け以降はリバウンドが期待できそうだ。 それでも、日経平均はいったんピークをつけてしまった可能性がある。
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木野内 栄治